術前の眼はまぶたの閉じかけではありません。眼を自力で大きく見開こうとしてもこの状態が限界なのです。症例は20代の男性で、生まれつき瞼の開きが悪い、先天性眼瞼下垂という症状です。この疾患は、瞼を持ち上げる上眼瞼挙筋という筋肉の働きが悪く、まぶたを十分に開くことができなません。眼瞼下垂には、先天性のものと、後天性であれば、老人性のもの、コンタクトレンズ性のものとがありますが、先天性の場合、上眼瞼挙筋の働きが悪いために、通常よりも上眼瞼挙筋の短縮量を多くしなくてはいけなくなります。この症例では、上眼瞼挙筋の短縮量を12mm(通常の老人性眼瞼下垂の短縮量の目安は6〜7mm)とり、まぶたの開きを良くしてあげました。術後は眼がパッチリと大きく開いているのがお分かりになるかと思います。(術後の写真で目がやや外を向いていますが、これは眼瞼下垂が生まれつきあったために、左眼が弱視という、視力が出づらい状態になっているために起こる弱視性外斜視という疾患です。)
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