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【わたしの美容一歩目】「あれ、母親に似てきた?」43歳・沙織さんの場合
「20歳の顔は自然から授かったもの。30歳の顔は自分の生き様。50歳の顔にはあなたの価値がにじみ出る」とは、ファッションデザイナー、ココ・シャネルの言葉です。
この言葉が示す通り、年齢を重ねるほど、外見は内面を表していると実感している人も多いのではないでしょうか。だからこそ、“自然でいい状態”を維持し堂々と人前に立ちたいものです。ただ、セルフケアに限界が……そこで、注目なのは、医療面からのアプローチ。
ここでは、揺らぎを感じている43歳のキャリア女性・沙織さんが、湘南美容クリニック新宿本院の高橋承子先生に、見た目の悩みを相談しました。自然な若返りの施術に定評がある高橋先生が導く答えとは……
相談者プロフィール

沙織さん 43歳
IT関連会社勤務、マーケティング部マネージャー職、10歳の息子の母。スキンケアにはお金も時間もかけている。最近の悩みは、スマホの不意打ちのインカメラを見たショックが忘れられず、ときどき落ち込むこと。
お悩みに回答するドクター

若返りトップエキスパートドクター 新宿本院 高橋承子 医師
順天堂大学医学部卒業後、日本医科大学付属病院麻酔科勤務などを経て、湘南美容クリニック(SBC)に入職。400名以上ドクターが在籍しているSBCグループで3名だけの若返りトップエキスパートドクター。症例件数が圧倒的に多く、お客様の悩みに寄り添い、人生が豊かになる施術メニューを提案。
シワやたるみの原因は、加齢とともに骨が痩せること
沙織さん:今日、夕方の打ち合わせ中に、オフィスの窓を見ると、70代の母そっくりな人が、映っていたんです。
えっ!?と思ってよくみたら、私自身だったんですよ。
最近、「老けたな」と感じることが多く、気持ちが落ち込むことが多いんです。
スキンケアには気を使っているのに、なぜシワは増え、皮膚はたるむのでしょうか。

高橋承子先生(以下・しょうこ先生):私たちの顔は皮膚・脂肪・筋肉・骨でできています。お顔の土台は骨ですね。実はこの土台の骨が小さくなる=骨萎縮が起こるところからたるみは始まります。
骨が痩せて、脂肪が落ち、皮膚のハリや弾力がなくなっていく・・・原因はひとつではなく、顔を構成している組織の全てが満遍なく加齢変化していくことで、しわやたるみが起きています。
沙織さん:なるほど! 目からウロコです。
今のお話を聞き、骨格から自分の顔を観察してみると、若い頃に比べてなんとなくこめかみが痩せて、チークトップが下がり、おでこの横ジワとほうれい線が深くなったような気がします。
あとは、目がくぼんできているからなのでしょうか、目のたるみやシワが目立ってきたと感じます。
鏡に映った私の顔が、母の顔に似ているのは、こめかみがへこんだことが原因だというのも、よくわかりました。
しょうこ先生:目の下から頬にかけての「ゴルゴ線」と呼ばれる溝もこの骨萎縮による脂肪の下垂が原因なんです。
たるみやお悩みには必ず「原因」があります。なので、私が治療を選択するときは、まずお客様の顔の皮膚から骨まで何が起きているのかを見て、原因から治療を選択することを大切にしています。
また、自然に若返るためにはどこに顔の光と影を残して、どのように立体感を作れば健康的で若々しく明るい印象になるのかのバランスが大切です。
「あご」が変われば顔が変わる
沙織さん:しょうこ先生は、「切らない若返り」のエキスパートで、何万人もの方の顔を見ていらっしゃるのですね。
ここを施術すると、ガラッと印象が変わるというパーツはあるのでしょうか?
しょうこ先生:みなさんお顔が異なるので、必ずしも「ここ」とは言えないのですが、意外と顔の印象を変える重要なパーツは「あご」です。
アジア人はもともと骨格的にあごが小さい方が多いです。
さらに年齢とともにあごの骨が萎縮することであご先がつぶれて四角くなり「なんだか顔が四角くなってきた・・・」と感じる原因になってしまいます。
あごがもともと小さい方や加齢とともにあごが萎縮している方はボトックスやヒアルロン酸などの注入治療を行うことでバランスが整い輪郭がすっきりと洗練された印象になります。

沙織さん:つい、自分が目に付きやすい、ほうれい線やおでこのシワに注目してしまいますが、いま、先生に言われてあごを見ると、確かに若いころと比べて四角くなり、うめぼしジワも目立っています。
しょうこ先生:あごだけ、ほうれい線だけ、など顔の一部だけが若返ると逆に不自然な印象になってしまうので、大切なのは顔全体のバランスをみて、治療の優先順位を決めていくことです。
年齢を重ねることは止められないし、たるみはこの先も進行していくものなので、私はお客様の今だけではなく未来まで見据えて、必要な治療をコツコツ積み重ねていけるようにプランニングをしています。
沙織さん:だから自然に仕上がるのですね。
リモート会議の画面で“発光”する顔になりたい
沙織さん:私も“自然に若返りたい”と思っています。
加えて、時間や予算には限りがあるので、最小限の施術で、理想の自分になりたいです。
具体的にどのような治療をするのでしょうか。
しょうこ先生:沙織さんのように「自然にきれいになりたい」と求めている方はとても多いですよ。
具体的に悩んでいるところや、「こんな印象になりたい」などがあれば教えてください。
沙織さん:私はなりたい顔があるわけでもないですし、不自然に若返りたくもない。
言葉で言うと、実年齢を乗り越えた人が持つ自信が欲しいです。
今、私が苦しいのは、自分では若いつもりでも、見た目は老いている現実。
自然な若さを手に入れて、ここから抜け出したいです。
それには、見た目の影響が大きいと感じるから。
やはり、若々しいほうが表情も明るく、印象がいいと思うんです。
特に、部下への影響もありますし、商談やプレゼンなど人前に立ったときも、自信が持てるほうがいい。
今の立場になると、見た目は大切だと感じることが増えました。
望んでいるのは、リモート会議で画面の自分を直視できる自分になること。
20〜30代のメンバーの顔色は明るいのに、私は曇っているですよ。
これからの私は、画面で“発光”するような、輝くアラフィフになりたいんです。
しょうこ先生:ありがとうございます。年齢に無理に抗うのではなく、自然に上手に年齢を重ねて、自信をもって過ごしたいですよね。
沙織さん:こういう悩みを、いま、初めて人に話したような気がします。
言葉にすると、いろんなことに気づくんですね。
まず、私は、仕事に自信はあります。でも、仕事にも人生にも必要な自尊心が弱いと感じました。
さらに、私の場合、自尊心と容姿に深い関係がある……そうとわかれば、今よりも若々しくなりたいです。
加齢により“土台”が痩せてしまったことが老け顔の原因だとわかったので、医療と先生の力をお借りしたいと思います。
とはいえ、美容医療は未経験で、怖いと思う部分もあります。
しょうこ先生は、「切らない若返り」施術が得意と伺っています。実際にどんなことを行うのでしょうか。

「切らない」からダウンタイムが少なく、変化が出やすい糸リフト
しょうこ先生:一人ひとりのお悩みと骨格に合わせて、外科と皮膚科の治療を組み合わせ、オーダーメイドのメニューを組んでいます。
沙織さん:先ほど、ヒアルロン酸やボトックスなどの注入治療について伺いました。
それは老化などの原因により、萎縮してしまった骨をヒアルロン酸で補い、強すぎる筋肉の力をボトックスで弱める目的という理解は合っていますか?
しょうこ先生:はい。その通りです。本来の骨格を活かして、メリハリのある顔になるよう立体感を作ることで、より女性らしく華やかな雰囲気を引き出します。
沙織さん:土台には骨と脂肪があると伺いました。脂肪のたるみについては、どのようにアプローチするのでしょうか。

しょうこ先生:脂肪のたるみには、私が得意な施術の一つでもある「糸リフト」で、引き上げ治療(リフトアップ)を行います。
年齢とともに下垂していく脂肪を糸で直接引き上げ、もともとあった位置に戻すことで、口横のたるみやほうれい線、フェイスラインを整える施術です。
沙織さん:でも、糸を入れるのは少し怖いです。
しょうこ先生:そうですよね。初めての施術は怖さがあると思います。
ですが、糸リフトは比較的にダウンタイムが短い施術ですので、初めての方でも受けやすい治療のひとつです。
皮膚を切らずにこめかみや耳の裏など目立たない場所に針穴サイズの小さな入り口を作って糸を挿入するため、傷口も小さく、施術直後の傷もわかりにくいです。
術後は一時的にむくみや薄いあざが出ることもありますが、2〜3日後をピークに時間とともにおさまります。
糸リフトの良さは「施術直後から効果を実感できる」という即効性と、継続することで「たるみ予防」ができるというところです。
私は入職してから糸リフトの魅力に惹き込まれ、国内外の学会や勉強会に積極的に参加し、技術や知識のアップデートをしています。また、自分自身も糸リフトを定期的に受けることで、治療効果もダウンタイムも経験し、自身の診察に活かしています。
沙織さん:実際にご自身の顔で試されるなんて、すごいですね。
しょうこ先生:どの場所に、どの種類の糸を、どの深さで入れるか、デザインと手技により、仕上がりが変わるので、自分で感覚を掴む必要があるんです。
私の信念は「その人の魅力をさらに引き出し、自然で若々しい顔」に仕上げることです。
実は先日、糸リフトを受けたのですが、自分の知識だけだと限界があるので、他の先生のやり方も積極的に学びながら、自分の技術に取り入れています。

沙織さん:先生と話していると、私も仕事を頑張ろうという気になります。
しょうこ先生:ありがとうございます!
美容医療が沙織さんにとって自信を持つきっかけとなり、より日常が輝く存在になれれば、
私もとてもうれしいです。
美容「かかりつけ医」に相談しつつ、自分らしい美しさを保つ
沙織さん:一度の施術で済ませたいと思うので、しょうこ先生に全てお任せしたいと思います。
しょうこ先生:うれしいです!ありがとうございます。ただ、たるみ治療における美容医療は「一度だけ施術して終わり」ではありません。
年齢を重ねることは止められないので、上手に・きれいに年齢を重ねるためには、定期的なメンテナンス治療が必要です。
医師の考え方や美的センスによって仕上がりは変わりますので、自分に合う”美容のかかりつけ医”に、数か月に一度、相談することをおすすめします。
美容医療は短期的な美しさを叶えることも可能ですが、本質は信頼できる医師と二人三脚でコツコツと積み重ねていくことで、より明るく豊かな人生を歩んでいただくところにあると思います。
沙織さん:しょうこ先生、末永くよろしくお願いいたします!
―カウンセリングをしているしょうこ先生は、人をふわっと包み込むような、温かい包容力にあふれていました。豊富な経験から実現する、「あなたの顔でありながら、より輝いている顔」を経験してみると、きっと見える世界は変わっているはずです。