ヴァンパイアフェイシャルとは？血液を使った施術方法や効果について

ダーマペン4を使用した肌治療の1つ「ヴァンパイアフェイシャル」。自身の血液を用いた画期的な肌再生治療として、海外でも人気を集めています。

本記事では、ヴァンパイアフェイシャルの施術方法や効果に加え、次世代型のヴァンパイアフェイシャルとも称される「玉の肌ダーマペン」についても詳しくご紹介します。

肌を再生するヴァンパイアフェイシャル

ヴァンパイアフェイシャルとは、ダーマペン4で微細な穴を開けた肌に、自身の血液から抽出したPRP（自己多血小板血漿）を塗布・浸透させ、肌の再生を促す治療です。

自身の血液を使用する点や、施術中のダーマペン4の針、血小板などで肌が赤く見えることから「ヴァンパイア（吸血鬼）フェイシャル」と呼ばれ、海外でも話題を集めました。ニキビ跡、毛穴の開き、しわ、たるみなど、さまざまな肌悩みに効果が期待できる、万能な美肌治療です。

使用するPRP（自己多血小板血漿）とは？

ヴァンパイアフェイシャルで使用するPRP（自己多血小板血漿）は、血液から抽出した血小板を多く含む成分で、組織を修復する成長因子が豊富に含まれています。

自己由来の濃厚なPRPを抽出して塗布することで、肌の弾力性を担うコラーゲンやエラスチンを活性化する効果があります。自身の血液を使用するため、アレルギー反応が起きにくく、安心して使用できます。

ヴァンパイアフェイシャルの回数目安

ヴァンパイアフェイシャルは、1ヵ月ごとに1回の頻度で、3回程度うけることが推奨されています。

1回で効果を感じられる場合もありますが、症状や肌悩みによっては繰り返し受けることで、より効果を実感しやすくなります。

次世代のヴァンパイアフェイシャル「玉の肌ダーマペン」とは

次世代のヴァンパイアフェイシャルとして注目されているのが「玉の肌ダーマペン（ACRS自己血サイトカインリッチ療法）」です。従来よりもさらに多くの有効成分を抽出した「ACRS（自己血サイトカインリッチ血清）」を皮膚に塗布します。

ヴァンパイアフェイシャルよりもさらなる肌再生の効果が期待でき、あらゆる肌トラブルの解消に役立ちます。重度のニキビ跡・肌の凹凸・クレーターの改善にも有効です。

ヴァンパイアフェイシャルとの違い「ACRS」

玉の肌ダーマペンで使用される「ACRS」は、PRPの進化版ともいわれ、抗炎症性サイトカインと成長因子が、通常の5倍量含まれています。従来のPRPでは血小板の細胞を皮膚に注入しますが、ACRSは採血後に特殊な容器に入れて保管。容器内のガラスビーズに血小板を吸着させ、不要な細胞を取り除いた上清液を抽出します。

抽出された上清液を3時間保温することで、血中の血小板から放出されるサイトカインと成長因子がさらに増加します。従来のPRPに比べ、約5倍に増殖することで、優れた細胞再生力を発揮するのです。

特に抗炎症性サイトカインの働きが強く、炎症によって崩れた肌のバランスを正常に戻し、肌質を改善します。また、患者さまが気になる部位に医師がオーダーメイドで直接注入するオプションメニューでは、さらなる効果が期待できます。

玉の肌ダーマペンがおすすめな方

玉の肌ダーマペンは、次のような方におすすめです。

ダーマペン4とはどう違う？

ダーマペン4は微細な針で肌に穴を開けて傷つけることで、肌の自然治癒力の働きを促し、コラーゲンやエラスチンを増生させる治療です。

ダーマペン4は、ヴァンパイアフェイシャル、玉の肌ダーマペンの治療と同様にマイクロニードルを使用して肌の治癒能力を高める点は同じです。しかし、ヴァンパイアフェイシャルや玉の肌ダーマペンは、その後にPRPまたはACRSを塗布することが大きな違いです。

ダーマペンで開けた穴から成分がさらに肌内部まで浸透しやすく、より肌の修復力を高められます。

ヴァンパイアフェイシャル・玉の肌ダーマペンの主な効果

ヴァンパイアフェイシャルと玉の肌ダーマペンの効果実感のタイミングは個人差がありますが、施術のあと、1〜2週間程度が目安となります。効果持続は半年〜1年程度です。

具体的には、次のような効果が期待できます。

ニキビ跡・クレーター肌が滑らかな肌になる

ヴァンパイアフェイシャルは、肌の自己再生力を高めることで、ニキビ跡やクレーター状の凹凸を徐々に滑らかな肌へと導きます。コラーゲンの産生が促進されることでハリが生まれ、メイクのノリもアップします。

毛穴の開き・いちご鼻が目立たなくなる

PRPの成長因子によって肌が活性化されます。自然治癒や再生能力を高め、開いた毛穴やいちご鼻のような黒ずみも目立ちにくくなります。

しわ・たるみが改善する

肌の真皮層に働きかけることでコラーゲンやエラスチンの生成が促進され、年齢とともに気になる小じわやたるみの改善が期待できます。自然なハリ感が生まれ、顔全体が若々しく見えるようになります。

肌のハリ・ツヤが蘇る

施術後は、肌細胞の修復・再生が進み、肌の内側からハリ・ツヤがよみがえります。肌の乾燥が改善され、肌本来のツヤ感がアップ。根本的な肌質改善にもおすすめです。

抗炎症作用で皮膚細胞を再生する（玉の肌ダーマペン）

強力な抗炎症作用は、玉の肌ダーマペンならではの効果です。

玉の肌ダーマペンで使用するACRSは、ヴァンパイアフェイシャルに用いられるPRPと比べ、抗炎症作用が約5倍に高まるといわれています。

老化の一因は慢性的な炎症にあるとされており、真皮層にACRSを注入することで皮膚組織の再生が促され、細胞の活性化につながります。炎症と抗炎症のバランスを整えることで、正常な肌状態へと導き、内側からの肌質改善が期待できます。

ヴァンパイアフェイシャル・玉の肌ダーマペンのメリット・デメリット

多くの効果が期待できるヴァンパイアフェイシャルと玉の肌ダーマペンですが、メリット・デメリットを考慮して検討する必要があります。

ここでは、安全性やダウンタイムを含めたメリット・デメリットを紹介します。

メリット

自身の血液を用いる施術であり、自己由来の成分を抽出できることから、安全性が高いといえます。アレルギー反応などの副作用も少なく、安心して受けられるでしょう。

また、1回の治療でさまざまな肌悩みを解決できる汎用性も魅力の1つです。さらに玉の肌ダーマペンの場合は、皮膚細胞を再生させる働きにより優れているため、改善が難しい重度のニキビ跡やクレーター肌にも効果を発揮します。

デメリット

PRPやACRSを作るために、必ず採血が必要になります。PRPやACRSの作成には時間を要するため、一般的な肌治療よりも施術時間は長くなる傾向にあります。

また施術後は、一時的な肌のごわつきがあり、赤みや腫れのダウンタイムがあります。赤みや腫れは、3〜7日程度でおさまることがほとんどです。

ヴァンパイアフェイシャル・玉の肌ダーマペンの施術の詳細

施術や術後の注意点などは、以下のとおりです。

ヴァンパイアフェイシャル・玉の肌ダーマペンの施術の流れ

ヴァンパイアフェイシャル、または玉の肌ダーマペンは、以下のような流れでおこなわれます。

カウンセリング

お肌の状態を診察し、お悩みをお伺いします。する施術が適応であるかを医師が判断します。

採血・PRP／ACRSの作成

PRPを作成するため採血を実施します。自己血液を遠心分離させ、高濃度PRPを作成します。

玉の肌ダーマペンの場合は、ACRS作成に約3時間程度かかります。途中外出も可能です。

麻酔

メイクを落とし、必要に応じて麻酔クリームを肌に塗布します。施術直前までクリームを塗った状態でお待ちいただきます。

施術

麻酔が効いていることを確認したのち、施術をおこないます。ダーマペン4で微細な穴を開けたあと、作成したPRPまたはACRSを肌に塗布して浸透させます。

アフターケア

術後のアフターケアの説明後、ご帰宅いただけます。

肌質改善で玉の肌を手に入れよう

ヴァンパイアフェイシャルは、自身の血液を使用したさまざま肌悩みを解消できる肌治療です。ニキビ跡・しわ・たるみ・毛穴の開きなどに効果を発揮します。

もっと効果が欲しい、さらに肌質を改善したいという方は、当院の次世代のヴァンパイアフェイシャル「玉の肌ダーマペン」がおすすめです。従来のヴァンパイアフェイシャルよりもさらに多くの有効成分を含み、優れた自己由来の高濃度成長因子・有効成分により、バランスの取れた正常な肌へと導きます。

湘南美容クリニックでは「玉の肌ダーマペン」をはじめ、根本的な肌質改善やお肌のアンチエイジングの治療をご提供しています。お肌のお悩みがある方は、お気軽に当院のカウンセリングへお越しください。