2025.08.12
  • 老け顔

頬のたるみを改善するには?原因や美容医療など改善方法をご紹介

頬のたるみは、見た目年齢を大きく左右する重要なポイント。ほうれい線や輪郭のもたつきが気になりはじめたら、早めの対策がカギです。

本記事では、たるみの主な原因から、自宅でできるセルフケア、美容医療による根本治療までをわかりやすくご紹介。頬のたるみに悩む方は必見です。

頬がたるむとどうなる?

頬がたるむことで、顔全体が垂れ下がった印象になり、実年齢よりも老けて見えることがあります。特に頬は、たるみが生じやすい部位です。

頬の脂肪が下がって口元にもたつきが現れると「ブルドッグ顔」と呼ばれる状態になることも。

頬のたるみを引き起こす主な原因

頬のたるみの改善には、原因に応じた適切なケアや治療が必要です。まずは、どのような原因でたるみが生じるのか理解しておきましょう。

加齢による肌のハリ・弾力低下

年齢を重ねると、肌の弾力やハリが失われていきます。肌には「線維芽細胞」と呼ばれる細胞が存在し、肌の弾力性を保つコラーゲンやそれを支えるエラスチンを生成しています。

ところが、加齢によって線維芽細胞の働きが弱まると、コラーゲンやエラスチンの生成量が減少してしまうのです。結果として、肌のハリや弾力が低下し、たるみの原因となります。

表情筋の筋力低下と日常的な表情のくせ

加齢にともない、顔の表情筋の筋力は低下していきます。

なかでも頬筋や、こめかみから唇にわたって伸びる大頬骨筋の筋力が低下すると、頬の脂肪を支えられず、たるみを生じさせます。

また、筋肉は日常的に使われていないと衰えていくため、デスクワークが多い方などは筋力が低下しやすいといわれています。さらに口をへの字にしたり、口角を下げるような表情のくせがある場合も、頬のたるみやマリオネットラインを生じさせやすいとされています。

脂肪が多い

体重や脂肪の増加によって頬に脂肪がつくと、筋肉や靭帯が重みを支えきれずたるみやすくなります。

脂肪が多い場合、20代の若年層でも頬の脂肪が垂れ下がり、脂肪のボリュームが集まってほうれい線が目立つこともあります。

脂肪のつき方には個人差がありますが、痩せ型の方でも顔にだけ脂肪が付きやすい場合もあります。

乾燥・正しくないスキンケア

紫外線やエアコンなどの外的な影響で、肌は乾燥しやすくなります。肌の弾力やハリが失われやすい乾燥は、たるみの一因となります。

毎日のスキンケアと十分な保湿が重要です。

さらに、不適切な保湿ケアや過度な洗顔、マッサージによる摩擦などは、肌のバリア機能の低下や乾燥につながり、たるみを悪化させる可能性があります。

姿勢の悪さや生活習慣の乱れ

猫背やスマホ首といった姿勢の悪さも、たるみを悪化させる要因となります。姿勢の悪さは首の筋肉を緊張させ、頬の筋肉・皮膚が引っ張られるように下垂する可能性があります。

また、頬杖をつく習慣がある場合は、骨格の歪みにつながり、輪郭のもたつきにもつながる場合があります。

顔のむくみが引き起こす一時的なたるみ

長時間のデスクワークやスマートフォンの使用で、肩や首の血行が悪くなり、むくみが生じる場合があります。顔にむくみが生じると、一時的に頬のたるみも生じやすくなります。猫背やスマホ首といった姿勢の悪さも、たるみを悪化させる要因となります。姿勢の悪さは首の筋肉を緊張させ、頬の筋肉・皮膚が引っ張られるように下垂する可能性があります。

むくみによるたるみは基本的に一時的な症状ですが、慢性化すると真皮層の弾力組織に伸びにつながります。

結果として弾力やハリが低下して、頬のたるみの原因になることもあります。

今すぐできる!頬のたるみ改善セルフケア

頬のたるみはむくみを取り除いたり、正しくスキンケアをおこなったりすることで、改善できる場合があります。

手軽に続けられるセルフケア方法をご紹介します。

マッサージでむくみを改善する

「頬の筋肉の凝りをほぐすマッサージ」と「むくみを改善するマッサージ」の2つを1セットとしておこないます。朝夜1回ずつ、毎日継続するのがおすすめです。

マッサージによる肌への過度な摩擦を防ぐため、クリームを付けること、力を入れ過ぎないことに注意が必要です。

筋肉の凝りをほぐすマッサージ

頬の筋肉をほぐすマッサージは、次の手順でおこないます。

  • 親指の側面を小鼻の横に「ハの字」に置き、圧をかけて筋肉を持ち上げます。
  • 持ち上げたまま、上下斜めにゆっくりと揺らします。この3往復を3回繰り返します。
  • 次に、頬骨の下にも同様に親指を当てて持ち上げ、左右に揺らします。同じく3往復を3回繰り返します。
  • 最後に、ほぐした頬の筋肉に指を当て、筋肉をすくい上げるようにこめかみに向かって引き上げます。左右3回繰り返します。

むくみを改善するマッサージ

むくみを改善するマッサージは、次の手順でおこないます。

  • 人差し指を鍵の形で折り曲げて、人差し指と親指で顎をはさみます。
  • 親指を顎下に当てて、顎のラインをくるくるとずらしながら顎先からほぐし、3〜4箇所を3回繰り返します。
  • ほぐしたあと、顎先から耳に向かって3回ゆっくり流します。

スキンケアで肌の老化と乾燥を防ぐ

紫外線は肌の老化を加速させ、乾燥の原因にもなります。季節や天候に関係なく、毎日の紫外線対策を徹底しましょう。

また、保湿効果の高い乳液やクリームを選び、朝晩の化粧水や美容液のあとにしっかりと塗布することが大切です。

化粧品を塗る際やクレンジングのときは、肌に刺激や摩擦を与えないように、やさしく丁寧なスキンケアを心がけましょう。

表情筋を鍛える

顔の表情筋を鍛えるエクササイズを取り入れることで、筋力の低下を防げる可能性があります。

例えば、唇をO字型にして頬の筋肉を引き上げ、大きく目を見開いたまま10秒間キープするという、手軽な方法もおすすめです。

毎日、朝晩3セットずつおこなうことで、表情筋の衰えを予防できる場合があります。

その他にも、意識的によく噛む・よく笑うなど、日常的に表情筋を動かすことも、たるみ予防につながります。

生活習慣を改善

バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動習慣は、健康的な肌を保つために欠かせない要素です。

サーモンやマグロには、コラーゲンの生成を助ける栄養素が豊富に含まれています。また、緑黄色野菜はコラーゲン生成を促すビタミンCが豊富なため、食事のバランスを意識しつつ、積極的に取り入れましょう。

肌の回復や修復のためには、質のよい睡眠も重要です。深い眠りをとることで、肌のターンオーバーを正常に保つことができます。

さらに、ウォーキングや適度な筋トレ、ストレッチなどの運動は、全身の血行を促進し、体調だけでなく肌のコンディションも整えてくれます。

このように、生活習慣を見直すことで、たるみが生じにくい健康的な肌の維持につながります。

頬のたるみをより効果的に改善できる美容医療

セルフケアで頬のたるみを解消するには、どうしても時間と手間がかかります。また、たるみの原因によってはセルフケアでは改善が難しいこともあります。

セルフケアで変化が得られなかった方は、より効果的に改善できる美容医療も検討してみるとよいでしょう。頬のたるみに効く、おすすめの美容医療をご紹介します。

ヒアルロン酸注入

たるみが生じている部分にヒアルロン酸を注入することで、皮膚にふくらみが生まれます。そのふくらみがシワの凹みを持ち上げることで、メリハリのある若々しい印象にリフトアップが可能です。

ヒアルロン酸はもともと身体に存在する物質で、コラーゲン組織の保持や肌のうるおい、潤滑性・柔軟性を保つ働きがあります。

高さを出したい頬に注入してリフトアップができる他、顔全体のハリの低下を改善、小じわの解消にも効果的です。

効果の即効性があり、注入後すぐに見た目の変化を感じられます。効果の持続期間は、薬剤によって異なりますが、短いもので4ヵ月程度、長いもので12~18ヵ月程度です。

ヒアルロン酸の料金は、ジュビダームビスタ ウルトラプラスXC1本(1.0cc)で、34,800円(税込)です。薬剤の種類や注入量は、年齢やお肌の状態、たるみの程度などに応じて医師がご提案します。

ヒアルロン酸の症例写真
施術名:ヒアルロン酸
施術の説明:ヒアルロン酸を気になる部位に注入し、シワやハリ・肌質を改善する方法です。注射で注入するだけという、安全性と手軽さを兼ね備えた施術です。
施術の副作用(リスク):疼痛・腫れ・内出血・血管閉塞・アレルギー・感染・硬結を生じる可能性があります。
施術の価格:18,330円~81,270円

ウルトラリフトプラスHIFU

高密度の超音波を皮膚の深層に照射することで、リフトアップや肌の引き締め効果が期待できる治療です。狙った層にのみ焦点を合わせてエネルギーを届けるため、皮膚表面や周囲の組織にダメージを与えることはありません。

一時的な熱ダメージによる創傷治癒の過程で、コラーゲンやエラスチンの生成が促され、内側から弾力のある肌へと導きます。メスや注射を使用しないため、痛みやダウンタイムが少なく、手軽に受けられるたるみ治療です。

効果の持続期間は3ヵ月〜半年程度。定期的に施術を受けることで、より高い効果が期待できます。

料金は全顔(あご下・目元含む)1回で28,800円(税込)です。

HIFUの症例写真
施術名:ウルトラリフトプラスHIFU
施術の説明:ピンポイントで熱ダメージを与えたコラーゲンが縮むことで、たるみを改善する治療です。
施術の副作用(リスク):発赤・熱感・痒み・痛み・乾燥を生じる可能性があります。
施術の価格:22,000円~68,400円

プロファイロ(ヒアルロン酸)

プロファイロは、2種類のヒアルロン酸を特殊配合した製剤で、肌細胞の再構築(リモデリング)を促進し、皮膚自体の若返りが可能です。

従来のヒアルロン酸では、患部にピンポイントで注入し、ボリュームを出すことでたるみを改善しますが、プロファイロは、顔全体の数カ所へ均等に注入することで、細胞の活性化を促し、自然な若返りを実現します。

プロファイロ1本(2cc)の料金は、顔1箇所54,800円(税込)です。

プロファイロの症例写真
施術名:プロファイロ
施術の説明:皮膚のコラーゲン・エラスチン生成などを促すヒアルロン酸製剤です。顔全体の数か所へ均等に注入することで、自然な若返り効果を目指します。
施術の副作用(リスク):個人差はございますが、注射針による内出血、注入部分に発赤、腫れ、痛み、つっぱり感、熱感、 硬結を生じることがあります。これらは1~2週間程続くことがありますが、内出血はコンシーラーで隠せる程度、 針穴は数日で目立たなくなります。
施術の価格:54,800円

糸リフト(スレッドリフト)

身体の中で自然に溶ける糸を皮下に挿入し、たるんだ脂肪を直接引き上げるたるみ治療です。

加齢による組織の劣化や重力によって垂れ下がった頬のたるみにおすすめです。

リフトアップ効果だけでなく、挿入した糸の刺激で皮膚の深層でコラーゲンが増生され、肌のハリ・弾力向上の効果も期待できます。

糸リフトの料金は、頬のたるみにおすすめなシークレットリフト6本で、140,060円(税込)です。糸の種類や本数は、お顔のたるみ具合やご年齢、ご要望に応じて医師がご案内します。

糸リフトの症例写真
施術名:シークレットリフト
施術の説明:柔らかく柔軟性のあるリフティング用スレッドを肌に挿入し、たるみを引き上げる施術です。
施術の副作用(リスク):傷・疼痛・腫れ・内出血・ひきつれ・神経障害を生じる可能性があります。
施術の価格:25,600円~475,920円

頬のたるみに関するよくある質問

セルフケアだけで頬のたるみは改善できる?

むくみによる一時的なたるみに関しては、セルフケアで改善の余地がありますが、原因によっては期待できる効果が感じられないことがあります。

根本的に頬のたるみを改善するなら、美容医療がおすすめです。

頬のたるみに効果的な施術は?

年齢や肌の状態、たるみの程度によって効果的な施術は異なります。適切な施術を受けるためにも、一度クリニックでカウンセリングを受けてみることをおすすめします。

頬のたるみの根本治療なら美容医療

頬のたるみは30代頃から徐々に進行し、マリオネットラインや輪郭のもたつきが目立つようになり、老けた印象を与えてしまいます。

たるみの原因は加齢だけでなく、さまざまな要因が関係しており、その原因に応じたケアや美容医療を取り入れることが大切です。

湘南美容クリニックでは、頬のたるみはもちろん、幅広い若返り治療をご提供しています。一人ひとりのお悩みやご要望、ご予算に合わせて、最適な治療をご提案いたします。

セルフケアに限界を感じている方や、たるみを根本から改善したい方は、ぜひ一度ご相談ください。

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