2025.04.30
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ほうれい線の悩みを解消!原因とクリニックでできる効果的な治療ガイド

実年齢よりも老けた印象を与えがちなほうれい線。化粧ではなかなか隠しきれないため、見た目に悩む方も少なくありません。加齢や生活習慣など、原因はさまざまですが、早期にケアを始めることで改善が期待できることもあります。

この記事では、ほうれい線の原因やデメリットを解説するとともに、効果的な対策やおすすめ治療を紹介します。

ほうれい線ってどのライン?

ほうれい線は、鼻の両側から口横にかけてできるしわ(溝)のことです。
早いと20代から目立ち始め、ほうれい線があると実年齢より老けた印象を与えてしまうこともあります。年齢とともに溝は深くなるため、気になり始めたら早めのケアがおすすめです。

ほうれい線をセルフチェック

ケアや治療が必要かどうかは、鏡でセルフチェックできます。

ほうれい線は表情によってその深さが変わります。口角を上げて笑っているときに、ほうれい線が多少出ることはごく自然なことです。しかし、真顔でほうれい線がはっきりと見える場合は、早めのケアや治療をおすすめします。

気になるほうれい線の原因を解説

ほうれい線は、年齢とともに目立ちやすくなりますが、その原因は1つではありません。加齢による変化だけでなく、生活習慣や肌の状態、骨格なども関係しています。ここでは、ほうれい線ができる主な原因を解説します。

筋力の衰えによる頬のたるみ

顔の表情筋は、皮膚や皮下組織を支えています。しかし加齢とともに衰えて萎縮し、皮膚と靭帯の間で引っ張りやゆるみを生じさせます。

その結果、重力に耐えられず、頬の脂肪が垂れ下がることになります。この頬のたるみによって凹凸や溝ができ、ほうれい線の原因になります。

肌のハリ・弾力の低下

肌のコラーゲンや、コラーゲンを支える役割を持つエラスチンは、線維芽細胞によって生成されています。この線維芽細胞は、加齢により細胞が減少したり、働きが低下します。さらに、紫外線ダメージによってコラーゲンやエラスチンが変性・減少することもあります。

コラーゲンやエラスチンは、肌のハリや弾力に必要不可欠な成分です。これらの成分が減少することでハリ・弾力が低下し、結果としてしわやたるみが生じやすくなります。

肌の乾燥

紫外線や加齢によって肌を守る機能が弱くなり、過度な乾燥を起こすとしわが生じやすくなります。肌が乾燥していると、日常的な表情による皮膚の収縮によってしわが刻まれやすい状態となります。

肌の潤いが保たれていないと、ほうれい線はもちろん、表情じわやちりめんじわの原因にもなります。

乱れた生活習慣

睡眠不足や過度なダイエット、猫背の姿勢などが、ほうれい線を悪化させる要因になる可能性があります。
睡眠がしっかりとれていないと、肌のターンオーバーが乱れて、肌荒れや乾燥につながります。また、過度なダイエットで急激な体型変化が起こると、顔の皮膚がたるみやすくなり、ほうれい線が生じる恐れもあります。

また、パソコンやスマートフォンを長時間使う方は、猫背になりがちです。猫背は身体にさまざまな悪影響を与えますが、ほうれい線も例外ではありません。猫背で前傾姿勢になることで顔の皮膚が引っ張られ、たるみやほうれい線の要因となる恐れがあります。

骨格や肌質

ほうれい線は後天的な要因で生じる場合が多いですが、生まれつきの骨格や肌質によって生じる場合もあります。

もともと頬骨が高く、目立つ場合は、ほうれい線ができやすかったり、頬コケがしやすかったりします。また生まれつき肌がやわらかく、重力や筋肉の影響を受けやすい肌質である場合も同様です。
このように骨格や肌質によっては、年齢に関係なく先天的にほうれい線が生じることもあります。

ほうれい線が目立つことでどんなデメリットが?

ほうれい線が目立つことで考えられるデメリットは、以下のようなものがあります。

  • 実年齢より老けて見られる
  • 疲れている・不機嫌そうに見える
  • メイクがヨレやすくなる
  • コンプレックスになる

ほうれい線が目立つと、老け見えするだけでなく、顔の印象が暗くなったり、疲れて見えたりする場合があります。さらに、口元のしわが強調されることで、不機嫌そうな印象を与えてしまうことも考えられます。

また、ほうれい線の溝にファンデーションが溜まりやすく、メイクのヨレやひび割れなどのデメリットも。加えて、ほうれい線がコンプレックスとなり、マスクが外せない、しわが気になって笑えないなど、精神的なストレスを感じる方も少なくありません。

ほうれい線の主な解消方法

ほうれい線は、日頃のマッサージやスキンケアで予防や対策ができる場合があります。ただし、加齢やたるみで生じたほうれい線を根本的に改善するなら、美容医療がおすすめです。
ここでは、ほうれい線の主な解消方法をご紹介します。

マッサージ

顔のマッサージは血行を促進し、筋肉のこわばりをほぐすことで、ほうれい線の予防につながります。特に顔のたるみの原因となる、側頭筋や口周りのマッサージがおすすめです。

【側頭筋のマッサージ】
側頭筋は、下あごを動かす際に使われる筋肉です。こめかみから耳の上にかけて指の腹を当て、円を描くように優しくマッサージします。

【口周りのマッサージ】
小鼻の横から頬骨に沿って軽く押し上げるようにほぐします。舌をゆっくり回す動きも口輪筋を鍛えるのに効果的です。

強くこすりすぎると肌を傷めるため、オイルやクリームを使い、優しくマッサージすることが大切です。ただし、あくまでほうれい線予防のマッサージであるため、すでにできたほうれい線を根本解決することは難しいでしょう。地道にマッサージでケアをしても、効果は限定的です。

日々のスキンケアで保湿対策

肌の乾燥は、ほうれい線やしわができる要因の1つです。日々のスキンケアでは、保湿効果の高い乳液・クリームや美容液を選んでみてください。特に、ヒアルロン酸やセラミドの高保湿な成分を含んだアイテムがおすすめです。

しっかり保湿対策をすることで、肌にハリが生まれ、肌を守る機能が整い、しわができにくくなります。

ただし、保湿ケアは乾燥によるちりめんじわや小じわには有効ですが、ほうれい線などの大じわの根本的な改善にはなりません。

生活習慣の改善

食生活の乱れや睡眠不足、猫背などの習慣がある場合は、まず生活習慣を見直すことが大切です。

甘いものや脂っこい食事ばかりではなく、ビタミンやミネラルを含むバランスのよい食事を心がけましょう。また、7〜8時間程度の睡眠を確保することで、肌のターンオーバーが整いやすくなります。

姿勢が悪い方は、意識的に正すだけでなく、猫背の原因となるパソコンやスマートフォンの長時間の使用を控えることも意識するとよいでしょう。

しかし、生活習慣を変えただけでほうれい線を根本解決するのは難しいため、あくまで予防の1つとしてお考えください。

表情筋のトレーニング

ほうれい線は、表情筋の衰えやたるみによって生じる場合があるため、表情筋を鍛えることでたるみ予防が期待できます。
特に口周りの表情筋である「口輪筋」のトレーニングがおすすめです。頬を膨らませてしわを伸ばしたり、口を「お」の形にすぼめたりすることで、筋肉の緊張をほぐして、血流を改善できます。

ただし、やり過ぎるとかえってほうれい線が強調されたり、別の表情じわがついてしまう恐れもあります。また、地道な表情トレーニングだけで、すでに刻まれたほうれい線を根本的に改善するのは困難です。

美容医療

深いほうれい線の根本改善や将来的なしわ予防には、美容医療が効果的です。ヒアルロン酸注入や糸リフトなど、ほうれい線の深さや長さ、その程度によって適切な治療方法を選択できます。

セルフケアやマッサージでは、即時的な効果は得られませんが、美容医療であれば、施術直後からほうれい線の改善や肌の変化が実感できるでしょう。

ほうれい線におすすめな美容医療をご紹介

ほうれい線に効果的な美容医療はさまざまあります。ほうれい線の程度や一人ひとりの肌の状態を医師が診断し、適切な治療法の選択が可能です。

ここでは、ほうれい線の原因別に効果のある美容医療をご紹介します。

たるんでいる方:医療ハイフ・糸リフト

たるみによってほうれい線が生じている場合は、リフトアップ効果のある医療ハイフや糸リフトがおすすめです。それぞれの施術の概要や価格の目安を、実際の症例とともに紹介します。

【ハリのある肌に】ウルトラリフトプラスHIFU

ウルトラリフトプラスHIFUは、超音波を皮膚の深層に当てることで、リフトアップ効果が得られる治療です。たるみが原因によるほうれい線に適しているといえます。
さらに、超音波の熱ダメージによって肌のコラーゲンやエラスチン生成が促され、引き締め効果や弾力性が生まれる効果も期待できます。

施術も短時間でダウンタイムもなく、定期的なほうれい線ケアとして気軽に受けられる治療です。費用は全顔1回で28,800円(税込)です。

施術名:ウルトラリフトプラスHIFU
施術の説明:ピンポイントで熱ダメージを与えたコラーゲンが縮むことで、たるみを改善する治療です。
施術の副作用(リスク):発赤・熱感・痒み・痛み・乾燥を生じる可能性があります。
施術の価格:24,000円~68,400円

【根本的に引き上げるなら】糸リフト

頬のたるみによってほうれい線が深く見えている場合は、糸でたるみを直接持ち上げる糸リフトがおすすめです。溶ける糸を直接皮下に挿入し、頬のたるみを引き上げ、ほうれい線を解消します。また、挿入された糸リフトの刺激によって、コラーゲンが生成され、肌のハリや弾力が生まれることで美肌効果も期待できます。

糸にはいくつか種類がありますが、なかでもVOVリフトはほうれい線が気になる方におすすめです。
費用はVOVリフト6本で、100,800円(税込)です。なお、一人ひとりのお悩みやほうれい線の状態によって、適切な糸の種類と本数は異なるため、あくまで費用の目安としてお考えください。

施術名:VOV(ボブ)リフト
施術の説明:弾力性のある溶ける糸を挿入する糸のリフトアップ(スレッドリフト)です。
施術の副作用(リスク):だるさ・熱感・頭痛・蕁麻疹・痒み・むくみ・発熱・咳・冷や汗・胸痛・皮膚が凹む・糸を固定した部分が膨らむ・触れる・違和感・異物感・突っ張り感・引きつり感を感じるなどを生じることがあります。
施術の価格:18,400円~456,000円

へこんでいる方:ヒアルロン酸注射・脂肪注入

加齢によるへこみやボリュームロスによってほうれい線が生じている場合は、溝を埋める注入系の施術が有効です。それぞれの施術の概要や価格の目安を、実際の症例とともに紹介します。

【溝が深いほうれい線におすすめ】ヒアルロン酸注射(注入)

小鼻の横の溝が深い方や、骨格的にほうれい線ができやすい方で、ほうれい線が深く見える場合には、ヒアルロン酸注射がおすすめです。
ほうれい線の溝部分にヒアルロン酸を注入することで、皮膚にふくらみが生まれます。これが補填剤として凹んだ肌をなだらかにし、ほうれい線を改善します。施術時間は約5〜10分程度です。

手軽にしわを改善したい方や、すぐに効果を実感したい方に適した治療といえます。ほうれい線治療でよく使われる厚生労働省認可のジュビダームビスタ ウルトラプラスXCというヒアルロン酸は、1本1.0ccで34,800円(税込)です。なお、ヒアルロン酸の種類や注入量によって価格は変動します。

施術名:ヒアルロン酸
施術の説明:ヒアルロン酸を気になる部位に注入し、シワやハリ・肌質を改善する方法です。注射で注入するだけという、安全性と手軽さを兼ね備えた施術です。
施術の副作用(リスク):疼痛・腫れ・内出血・血管閉塞・アレルギー・感染・硬結を生じる可能性があります。
施術の価格:18,330円~81,270円

【半永久的な効果】脂肪注入

脂肪注入は、太ももなどから採取した自身の脂肪を使って、気になるしわや凹み部分に注入する若返り治療です。

ヒアルロン酸注入は定期的な施術が必要になるのに対し、脂肪注入は、脂肪が一度定着すれば、半永久的な効果の持続が期待できます。自分の脂肪であるため、異物反応が起きることもなく安心です。
ヒアルロン酸注入を繰り返している方や、半永久的な効果が欲しい方におすすめの治療です。ほうれい線のナチュラル脂肪注射(脂肪注入)の場合、費用は82,500円(税込)です。

施術名:ナチュラル脂肪注射コンデンスリッチ
施術の説明:濃縮したご自身の脂肪を注入して肌にハリを持たせ、しわを改善する治療です。
施術の副作用(リスク):だるさ・熱感・頭痛・蕁麻疹・痒み・むくみ・発熱・咳・冷や汗・胸痛・吸引部の皮膚が硬くなる、凹凸になる・施術箇所の知覚の麻痺・鈍さ、しびれ・皮膚の色素沈着などを生じることがあります。
施術の価格:144,370円~230,500円

頬の脂肪が多い方:脂肪吸引(メーラーファット除去)

頬の脂肪が多いことでほうれい線が生じている場合は、メーラーファット除去がおすすめです。メーラーファットは、頬骨の周辺にある脂肪のことで、加齢や重力によって次第に垂れ下がってきます。年齢を重ねるごとに、ほうれい線の上に乗ってくる脂肪であるため、除去することで頬のたるみ・ほうれい線が解消され、見た目が若返ります。

口の内側から脂肪を吸引するため、傷跡は目立ちません。ダウンタイムは1週間程度です。費用は220,000円(税込)です。

施術名:メーラーファット除去術
施術の説明:ほうれい線とゴルゴ線の間にある脂肪を除去することで、若返り効果が期待できる施術です。
施術の副作用(リスク):だるさ・熱感・頭痛・蕁麻疹・痒み・むくみ・発熱・咳・冷や汗・胸痛・左右差・へこみ、頬がこける、皮膚がたるむなどを生じることがあります。
施術の価格:220,000円

ほうれい線に関するよくある質問

自分のほうれい線の原因に合った施術が分かりません
ほうれい線が生じる原因はさまざまです。カウンセリングにて医師が肌の状態や年齢を踏まえて原因を見極め、最適な治療法をご提案しますのでご安心ください。

 

ほうれい線治療施術の効果は半永久的ですか?
効果の持続性は、治療によって異なります。
ヒアルロン酸やハイフ、糸リフトは定期的に受ける必要がある施術です。一方で脂肪注入は、一度脂肪が定着すれば半永久的な効果が期待できます。

 

ほうれい線治療は若くても受けられますか?

 

治療は年齢を問わず受けられます。
ほうれい線は加齢だけでなく、骨格や肌へのダメージなどが原因で、比較的若い方にも現れることがあります。そのため、30代のうちから予防や治療を始めるのも効果的です。

ほうれい線にお悩みなら美容医療

ほうれい線にはいくつか原因があり、複合的に重なっていることがあります。日々のスキンケアやマッサージで解消できる場合もありますが、根本的にほうれい線治療や予防がしたい場合は、美容医療が最も確実で効果の高い解消方法です。

湘南美容クリニックでは、ほうれい線のメカニズムや解剖に基づいた幅広い治療のご用意があります。原因や状態、年齢なども踏まえて、一人ひとりに合ったほうれい線治療をご提案いたします。セルフケアをしても改善が見られないほうれい線は、ぜひ当院にご相談ください。

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