症例写真(No.191134)

当院の症例写真は、画像処理により形や大きさをかえるような処理は一切おこなっておりません。

笠井敬一郎 医師

No.191134【AGA薄毛治療】ダブルマトリックス ? 内服外用で毛髪再生

施術前

つむじ周辺の頭頂部から前頭部にかけての広範囲なAGA薄毛です
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施術後3ヶ月後

施術から3ヶ月経過で薄毛の改善が見られます。
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施術担当者からのコメント

ダブルマトリックス

ダブルマトリックスは全く新しい毛髪再生治療です。メソセラピーは製薬会社が作成した成長因子を使いますが、ダブルマトリックスは新鮮な自分の成長因子を採取して使います。成長因子だけではありませんねん。
まずは、自分の毛髪組織を毛包単位で毛根ごと採取します(ここまでは植毛と同じです)その毛髪組織を植毛するのでは無く、リジェネラという特殊な機械を用いて細胞レベルの小さまで細かく分解します。数分で毛根由来の幹細胞、ゴルジ領域由来の幹細胞という髪の毛の発生に欠かすことができない二種類の幹細胞を含む白濁液を作成することができます。この白濁液の中にはメソセラピーで用いられる髪の毛の成長に不可欠な成長因子を含め、髪の毛の再生を促す様々な因子が多数含まれています。しかも、メソセラピーで用いられる成長因子と違い自分の体から作ったものですし、できたてのフレッシュな成長因子を含むため効果が圧倒的な差が生じます。

リジェネラという機械は傷の再生に使われたのがそもそもの発端です。怪我をした部位に自分の皮膚の組織をリジェネラで細胞レベルまで細かく粉砕し、作成した白濁液を創部に注入することで創部の組織が再生され傷が修復されることがわかっております。リジェネラは美容外科領域では数年前から採用されており、瘢痕治及びシワやたるみの若返り治療としても利用されています。またヨーロッパNATO軍にも常備されており、負傷した兵隊の創傷治療に使用されています。

薄毛治療に用いられるようになったのはこの1?2年でスペインのドクターが頭部の傷に施術したところ発毛効果を認めたことがきっかけになっております。ダブルマトリックスはリジェネラと植毛手技の出会いから生まれた更に進化した薄毛再生治療です。
ダブルマトリックス単独の治療も魅力的ですが植毛と組み合わせると更に効果を発揮します。植毛手術中、グラフトを採取する際に問題になるのが毛根の切断率です。どのような素晴らしいドクターでもロボットでも100%完璧に毛根を採取できることはありません。数%は毛根が切断したり曲がってしまいます。そのようなグラフトは植毛しても定着しないので処分しなければなりません。その処分する毛包組織からダブルマトリックスの白濁液を作製し植毛と同時に行うことで植毛する周囲の薄毛が改善されます。また植毛の傷の治癒を速め、瘢痕ができにくくなります。つまり、ドナー採取部はダブルマトリックスを行うことで、ドナーを採取する時にできる傷が最小限になり、採取の際にダメージを受けた毛根を修復する効果を期待できます。植毛するレシーピエントサイドでは、スリットを作る際にいたんだ頭皮が修復され、ダメージを受けた周囲の毛が修復される効果を同じように期待できます。更に植毛したグラフトを保護する効果も期待でき、定着率の上昇を期待できます。また、AGAで弱毛化した毛を再生する効果もあるため、植毛していない部位の増毛効果を期待できます。このように、ダブルマトリックスを植毛の際に併用すると多くの効果が期待できます。しかも、通常なら処分してしまう不要な組織を再利用するため、デメリットが少ないのも、有利な点の一つです。また、自分の組織を用いるため、ほとんど副作用がない点もお勧めできる治療法です。