頬骨の張りと頬コケを脂肪吸引で改善|他院修正の20歳女性症例を脂肪吸引の名医・小野聡真医師が解説
そんな20歳女性に、頬骨上の脂肪まで考えた輪郭デザインを行いました。


頬骨が張って見える原因は骨だけではない。脂肪を「取る場所」と「残す場所」で考える輪郭修正
今回ご紹介するのは、以前に他院で顔全体の脂肪吸引と糸リフトを受けたものの、仕上がりに満足できず、小野聡真のもとへ相談に来てくださった20歳女性のお客様です。
お悩みは大きく2つありました。
1つ目は、顔の横幅が広く見えること。特に頬骨まわりの張りが気になっていましたが、骨切り手術までは希望されていませんでした。
2つ目は、頬のコケです。顔を小さくしたい一方で、頬がくぼんで見えることも改善したいというご希望でした。
他院脂肪吸引後の修正症例|頬骨上の張りと頬コケを同時に考えた輪郭デザイン
01
顔の横幅は骨切りでしか変えられない?頬骨上脂肪吸引という選択肢
今回のお客様が希望されていたのは、まさにこのような変化でした。
以前に他院で顔全体の脂肪吸引と糸リフトを受けていましたが、理想としていた輪郭には届かなかったそうです。
そのため、今回は修正手術を任せられる医師を探し、小野聡真のもとへ相談に来てくださいました。
顔の横幅が広く見える原因として、まず思い浮かぶのは頬骨の張りではないでしょうか。
確かに、頬骨そのものが外側に張り出している場合、骨格を直接小さくするには骨切りなどの骨に対する手術が必要になります。
しかし、頬骨まわりの厚みを作っているのは骨だけではありません。
頬骨上の輪郭には、主に皮膚、皮下脂肪、筋肉などの軟部組織、そして骨格が関係しています。
つまり、頬骨が張って見える方の中には、骨格だけでなく、頬骨上に存在する脂肪の厚みが横幅を強調しているケースもあるのです。
そこで選択肢となるのが、頬骨上の脂肪吸引です。
いわゆる「チークボーンファット除去」と呼ばれることもある施術で、頬骨上の脂肪による膨らみを調整することを目的とします。
一般的な頬や顎下の脂肪吸引と比べると、頬骨上の脂肪を対象とする吸引は、誰にでも行う標準的な施術というわけではありません。
この部位には顔面神経の枝や血管などの重要な解剖学的構造が存在し、脂肪の分布や厚みも個人差があります。
さらに、顔の上部は脂肪を減らしすぎると、頬のくぼみや不自然な輪郭、老けた印象につながる可能性があります。
そのため、単に頬骨上の脂肪をできるだけ多く取れば良いというものではありません。
大切なのは、実際に横幅を強調しているのが骨格なのか、脂肪なのか、あるいは複数の要因なのかを見極めることです。
今回のお客様については、診察で確認した輪郭の特徴とご希望を踏まえ、頬骨上の脂肪も含めたデザインを検討しました。
骨切りを希望されていない方にとって、脂肪による厚みが関与している場合には、骨を削らずに輪郭の見え方を調整できる可能性があります。
ただし、脂肪吸引で骨格そのものの幅を小さくすることはできません。
骨を変える手術と、骨の上にある脂肪を調整する手術は、目的も変えられる範囲も異なります。
僕は、その違いを説明したうえで、お客様の希望に合う方法を一緒に考えることを大切にしています。
02
頬コケを目立たせているのは、凹みそのものではなく周囲との高低差かもしれない
それが頬コケです。
頬コケとは、頬の一部がくぼみ、影になって見える状態のことです。
頬がこけていると、顔が疲れて見えたり、実際の年齢より大人びた印象になったりすることがあります。
頬コケの原因には、皮下脂肪の少なさ、脂肪の分布、骨格、皮膚や軟部組織の状態など、さまざまな要因があります。
そのため、治療方法も一つではありません。
一般的には、くぼんでいる部分に脂肪やヒアルロン酸を注入して、ボリュームを補う方法が考えられます。
しかし、僕は頬コケを診察するとき、凹んでいる部分だけを見ることはしません。
その上下に、どのような膨らみがあるかも確認します。
例えば、頬骨上にボリュームのある部分があり、その下の頬がくぼみ、さらに下方の咬筋周辺などにボリュームのある部分があるとします。
すると、中央の頬のくぼみは、上下の膨らみとの高低差によって、実際以上に強調されて見えることがあります。
このような場合、凹んだ部分に何かを注入する以外にも、周囲の膨らみを適切に調整することで、頬コケの見え方を改善できる可能性があります。
今回の症例では、頬骨上の脂肪による膨らみと、頬の下方の輪郭とのつながりを考えながら、全体のボリュームを調整しました。
その結果、頬コケの部分に脂肪注入を行わずに、くぼみが目立ちにくい輪郭を目指しました。
ここで重要なのは、脂肪吸引によって凹んだ部分の組織が増えるわけではないということです。
変えているのは、周囲とのボリュームの差です。
頬のくぼみが強い方や、実際に脂肪が大きく不足している方では、周囲を減らす方法が適さず、脂肪注入などを検討した方が良い場合もあります。
また、頬骨上や頬の脂肪を減らしすぎると、かえって頬コケを悪化させる可能性があります。
だからこそ、僕が脂肪吸引で大切にしているのは、「どこを取るか」だけでなく「どこを残すか」という考え方です。
顔の脂肪吸引では、細くすることだけを目的にすると、必要な丸みまで失ってしまうことがあります。
頬骨上、頬の中央、ジョールファット、フェイスライン。
それぞれの部分を別々に考えるのではなく、顔全体のつながりとして捉える。
今回のように、顔の横幅を小さくしたい一方で、頬コケも改善したいという場合には、特に重要な考え方だと思っています。
03
他院修正で目指した自然な変化|「痩せた?」と言われるフェイスラインへ
そのため、今回は初めての顔の脂肪吸引ではなく、他院施術後の修正を目的としたご相談でした。
脂肪吸引の修正では、初回の手術とは異なる点に注意が必要です。
過去の吸引によって皮下脂肪の厚みが変化していたり、皮下組織に瘢痕や癒着が生じていたりする可能性があります。
また、以前の施術でどの部位の脂肪がどの程度減っているかによって、今回の手術で調整できる範囲も異なります。
そのため、初回の手術以上に、現在の脂肪の分布や皮膚の状態、過去の手術による変化を考慮する必要があります。
今回行った施術は、次の組み合わせです。
・ベイザー脂肪吸引:頬・顎下・ジョールファット・メーラーファット
・クォンタム
・糸リフト
ベイザー脂肪吸引は、超音波を利用して脂肪の吸引を補助する方法です。
クォンタムは、高周波エネルギーを用いて皮下組織に作用させる機器です。皮膚や軟部組織の引き締めを目的に併用することがありますが、効果やリスクには個人差があります。
糸リフトは、医療用の糸を使用して軟部組織を支持し、輪郭の変化を目指す施術です。
今回はこれらを組み合わせ、脂肪の量だけでなく、輪郭全体のバランスを考えた治療を行いました。
特に意識したのは、脂肪吸引を受けたことが一目で分かるような、不自然な変化にしないことです。
お客様は周囲の方に脂肪吸引を受けたことを話しているそうですが、久しぶりに会った方からは、
「あれ?痩せた?」
と言われたそうです。
顔の印象は変わっているのに、明らかに脂肪吸引をしたと分かるような変化ではない。
今回のお客様にとって、そのような自然な変化が得られたことは、うれしい結果だったのではないかと思います。
もちろん、どの程度変化するか、周囲からどのように見えるかには個人差があります。









