2025.11.12
  • 顔のたるみ

あごたるみの3大原因とは?原因別のケア方法と根本治療を紹介

松阪 佑介医師
アドバイザー豊洲院松阪 佑介医師
東京大学卒。SBC AWARD 2024 最優秀ドクター賞、ヒアルロン酸(ラインフィールウルトラ/ピネハ ウルトラ)全国症例数No1(SBC内/2023年下期)など複数受賞。
筆頭著者として国際誌への論文発表、学会発表歴も多数あり。
加齢のメカニズムに基づき、お客様一人一人に最適な若返りプランを提供いたします。いつでもご相談ください。
※この記事はアドバイザードクターが医療監修しており、FLOÉAアンバサダーとは役割が異なります。FLOÉAでは、アンバサダーとアドバイザーそれぞれが異なる役割を担うことで、ブランドの信頼性を高めています。

年齢とともに「あごのたるみが気になる」「フェイスラインがぼやけてきた」と悩む方は少なくありません。適切なケアや治療をおこなうためには、まず原因を正しく理解することが大切です。

本記事では、あごたるみの主な原因とその対処法、美容医療による原因別の根本治療について詳しく解説します。

あごのたるみの種類と原因

あごのたるみは、原因によっていくつかのタイプに分けられます。生活習慣が要因でたるみが生じる場合もありますが、主に「加齢」「脂肪」「骨格」の3つの原因が考えられます。

加齢による皮膚たるみ

年齢を重ねて顔の筋力が落ちると、皮膚を支えきれなくなり、あご下の皮膚がたるんで垂れ下がることがあります。これは、見た目がペリカンの喉袋に似ているため「ペリカンあご」と呼ばれます。

表情筋やオトガイ筋、顎舌骨筋といったあごや舌を支える筋肉が衰えることが、このたるみの主な原因です。

脂肪による二重あご

あご周りに脂肪がつくことで二重あごになったり、その重みでたるみが生じたりすることがあります。これは年齢に関係なく起こる可能性があります。

脂肪が原因の二重あごは、一度ついてしまうとダイエットやマッサージだけでは解消しにくいのが特徴です。

生まれつきの骨格

あごが小さかったり後退していたりする骨格の場合、顔と首の境目が曖昧になり、二重あごのようにたるんで見えることがあります。 このタイプのたるみは遺伝的な骨格が原因で、痩せている若い人でも起こりやすいのが特徴です。

生活習慣が要因であごがたるむ場合も

あごのたるみは「加齢」「脂肪」「骨格」が主な原因とされていますが、日々の生活習慣がたるみに影響することも。一見些細な癖や習慣でも、長年の積み重ねによってあご周りに影響を与え、たるみを引き起こすケースがあります。

ここでは、生活習慣によって生じやすいあごのたるみの要因をご紹介します。

舌の位置や筋肉

舌が正しい位置(上あごに軽く触れている状態)から常に下がっている状態を「低位舌」といい、あご下がたるんで見える原因となります。 加齢によって舌を支える筋肉(顎舌骨筋)が衰えると、舌がさらに下がり、あごのたるみを悪化させる可能性があります。

過度なむくみやゆがみ

塩分の多い食生活や水分不足、運動不足などによって顔が過度にむくみやすくなると、あご周りにたるみが現れることがあります。

また、片側ばかりで物を噛むなどの噛み癖や頬杖などの習慣によって、顔の筋肉バランスが崩れ、あご周辺に左右差が出たり、フェイスラインがゆがんだりすることもあります。

悪い姿勢や習慣

猫背やスマホ首といった悪い姿勢は、あごのたるみを引き起こすことがあります。

長時間うつむく姿勢は首や肩の血流を悪化させ、あごの下がむくんだりたるんだりする原因になります。また、無表情でいる時間が長くなることで表情筋が衰え、さらにたるみが生じやすくなります。

就寝中や仕事中などの食いしばり

無意識の歯の食いしばりは、あご周りのたるみを引き起こすことがあります。

食いしばりが続くと咬筋(こうきん)が発達して硬くなり、顔のゆがみやあご下のたるみにつながります。また、口を開ける筋肉(開口筋)が使われなくなり、筋力低下によってたるみを引き起こすこともあります。 エラ張りになる原因にもなり、顔全体に影響を及ぼす可能性があります。

あごのたるみを自力でケア・予防する方法

生活習慣の乱れや一時的なむくみが原因で起こるあごのたるみは、日々のセルフケアによって改善が期待できます。継続的におこなうことで、フェイスラインのもたつきが軽減される可能性もあります。

ここでは、手軽に始められるあごたるみのケア方法をご紹介します。

舌のエクササイズ

低位舌の場合は、意識して舌を正しい位置(上あごにぴったりとつける)にキープすることから始めましょう。 舌の位置を改善するために、簡単なエクササイズも効果的です。

  • 1.口を閉じたまま、舌を上の歯の外側をなめるように右から左へ20回動かす
  • 2.続けて左から右へも同様に20回おこなう
舌を鍛えることで正しい位置に保ちやすくなり、あごのたるみ解消につながることがあります。

むくみを取るリンパマッサージ

あご下のたるみは、リンパの流れが悪くなることでむくみが関係している場合があります。リンパマッサージで老廃物の排出を促すと、顔全体がすっきりして見えます。

以下のようなマッサージでむくみを解消しましょう。

  • 1.人差し指を曲げてカギ状にし、親指とともにあごをはさむ
  • 2.あごからエラにかけて、円を描くように少しずつ移動しながら3〜4か所をほぐす
  • 3.これを3回繰り返す
肌への摩擦を防ぐため、必ずクリームなどを使っておこないましょう。入浴後やスキンケア時などにおこなうのがおすすめです。

むくみを取るリンパマッサージ

あご下のたるみは、リンパの流れが悪くなることでむくみが関係している場合があります。リンパマッサージで老廃物の排出を促すと、顔全体がすっきりして見えます。 以下のようなマッサージでむくみを解消しましょう。

  • 1.人差し指を曲げてカギ状にし、親指とともにあごをはさむ
  • 2.あごからエラにかけて、円を描くように少しずつ移動しながら3〜4か所をほぐす
  • 3.これを3回繰り返す
肌への摩擦を防ぐため、必ずクリームなどを使っておこないましょう。入浴後やスキンケア時などにおこなうのがおすすめです。

姿勢や生活習慣の見直し

顔のむくみがひどいと、あごのたるみにつながることがあります。 むくみの原因には、塩分の摂りすぎや睡眠不足、食生活の乱れが挙げられます。水分をしっかり摂り、バランスの取れた食事や質の良い睡眠を心がけましょう。

また、スマホ首や猫背といった悪い姿勢もむくみを悪化させます。長時間同じ姿勢にならないよう、こまめにストレッチや軽い運動を取り入れることも効果的です。

【原因別】あのたるみを改善する治療

生活習慣やむくみによるたるみは、セルフケアで改善できる場合がありますが、皮膚たるみ・脂肪・骨格が原因のあごたるみの改善は困難です。この場合は美容医療の医学的なアプローチが必要になります。 ここでは、あごたるみの原因別に効果的な治療法をご紹介します。

加齢による皮たるみにおすすめ

あご下の皮たるみに対しては、たるんだ皮膚を引き締める治療や、直接たるみを取り除いて引き上げる外科治療で改善できます。

ウルトラリフトプラスHIFU

HIFUは高密度焦点式超音波を活用した、切らないたるみ治療です。超音波の熱エネルギーを照射することで肌を引き締め、弾力性のある肌へ導きます。皮膚の表面や周囲の組織を傷つけず、狙った皮膚層にピンポイントで照射するため、ダウンタイムはほぼありません。

あご下や目元を含む顔全体に照射することで、あごの皮膚たるみを引き締めるだけでなく、顔全体のタイトニングが可能です。

施術名:ウルトラリフトプラスHIFU
施術の説明:ピンポイントで熱ダメージを与えたコラーゲンが縮むことで、たるみを改善する治療です。
施術の副作用(リスク):発赤・熱感・痒み・痛み・乾燥を生じる可能性があります。
施術の価格:22,000円~68,400円

脂肪によるたるみにおすすめ

あご下のたるみの原因が脂肪にある場合は、脂肪を減らす痩身治療が有効です。ダイエットでは落としにくいあご下の部分的な脂肪には、脂肪を溶解する医療機器や注射で直接脂肪を取り除く治療がおすすめです。

新・脂肪溶解リニアハイフ

脂肪を溶かしてボリュームダウンする、二重あご改善や輪郭形成に特化した痩身治療です。従来のHIFUでは、点状にピンポイントの照射が特徴ですが、新・脂肪溶解リニアハイフでは、線状の広域加熱が可能です。

これにより、脂肪層に広く熱を伝え、脂肪溶解を引き起こして自然なボリュームダウンとタイトニングを実現します。

施術名:新・脂肪溶解リニアハイフ
施術の説明:焦点式超音波エネルギーを応用することで、これまでのアプローチでは難しかった脂肪溶解を可能にし、メスを使わず、薬剤も打たずできる脂肪溶解施術。
施術の副作用(リスク):発赤・硬結・知覚鈍麻・熱傷を生じる可能性があります。
施術の価格:25,000円~69,300円

脂肪吸引注射

脂肪吸引よりも細い注射器を使用して、メスを使わず皮下脂肪を抽出して、脂肪を減少させる痩身治療です。1.6mmの極細の針から脂肪を取り除くため、傷跡の心配がなくダウンタイムも少ないのがメリットです。特に顔周りの脂肪の除去におすすめで、あご下の脂肪だけでなく、頬やジョールファットの脂肪もすっきりできます。

脂肪吸引のように圧迫固定が不要で、手軽にできる小顔治療としても人気です。

施術名:小顔用脂肪吸引注射
施術の説明:切開なしで脂肪を直接抽出できるので、脂肪溶解注射より確実に、脂肪吸引よりダウンタイムを少なく、狙った部分の脂肪を減らすことができる安全・確実・簡単な部分やせ術です。
施術の副作用(リスク):だるさ・熱感・頭痛・蕁麻疹・痒み・むくみ・発熱・咳・冷や汗・胸痛・吸引部の皮膚が硬くなる、凹凸になる・効果に満足できない・施術箇所の知覚の麻痺・鈍さ、しびれ・皮膚の色素沈着などを生じることがあります。
施術の価格:50,000円~135,000円

骨格によるたるみにおすすめ

もともとの骨格であご下がたるんでいるように見える場合は、顔と首の境界線をはっきり出すために注入治療が適応になることが多いです。 あごやフェイスラインにヒアルロン酸やボトックス注射を打つことで、輪郭のぼやけがなくなり、バランスを整えられます。

ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸注入はしわ取り治療としても活用されますが、顔にメリハリをつけたり高さを出したりする、フィラーリフトとしても使われます。

例えば、もともとあごが小さい骨格の方には、あご先にヒアルロン酸を注入することでバランスが整い、横顔の印象やあご下のたるみを改善できます。その他フェイスラインに注入して、輪郭形成する場合もあります。

施術名:ヒアルロン酸ジュビダームビスタ バイクロスシリーズ
施術の説明:切開なしで脂肪を直接抽出できるので、脂肪溶解注射より確実に、脂肪吸引よりダウンタイムを少なく、狙った部分の脂肪を減らすことができる安全・確実・簡単な部分やせ術です。
施術の副作用(リスク):疼痛・腫れ・内出血・血管閉塞・アレルギー・感染・硬結を生じる可能性があります。
施術の価格:18,330円~81,270円

ボトックス注射は、表情じわの改善によく用いられる治療ですが、輪郭形成にも有効です。口下に梅干しじわが生じている場合も、あごの筋肉の過剰な動きを止めて、自然な仕上がりになります。あごだけでなく、頸部(首)にボトックスを打って、首と顔の境界線をはっきりさせることもあります。また、咬筋(エラ)に打つことでフェイスラインをシャープな印象にすることも可能です。

なお、あごが後退している骨格の場合、ヒアルロン酸注入と併用することで自然に横顔のEラインが整い、あごたるみを解消できます。

施術名:ボトックス(アラガン)
施術の説明:神経からアセチルコリンが出るのを抑え、筋肉の過剰な動きをやわらげることにより、しわを軽減します。
施術の副作用(リスク):疼痛・腫れ・内出血・アレルギー・表情に違和感を生じる可能性があります。
施術の価格:8,000円~33,000円

あごのたるみの根本原因にアプローチするなら美容医療

あごたるみの3大原因は、主に「加齢」「脂肪」「骨格」です。生活習慣の影響もありますが、多くの場合はこれらの原因に該当します。セルフケアによってむくみの軽減や生活習慣の見直しは可能ですが、たるみの根本改善には限界があります。

そのため、原因に直接アプローチできる美容医療が有効な選択肢となります。 湘南美容クリニックでは、お一人おひとりのお顔の状態を医学的に診断し、原因に応じた最適な治療をご提案しています。あごのたるみを改善したい方、自然に若返りたい方は、ぜひ当院にご相談ください。

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