- 顔のたるみ
肌たるみの原因と予防法について|部位ごとに効果的なたるみ治療も紹介
年齢を重ねるにつれ、頬や目元、フェイスラインなどに現れる肌たるみ。こうした変化は皮膚表面だけでなく、肌奥の組織の衰えが関係しています。さらに、日々の生活習慣によって進行が早まることも。
本記事では、肌たるみの主な原因とセルフケアでできる予防法、さらに顔の部位別のたるみに効果的な美容医療についてご紹介します。
肌のたるみはなぜ起きる?主な原因

年齢とともに気になる肌のたるみは、加齢によるものだけでなく、紫外線や生活習慣など、さまざまな要因が複雑に絡み合って生じます。
たるみの進行を防ぐためには、これらの原因を理解し、適切なケアをすることが大切です。ここでは、たるみの主な要因を解説します。
コラーゲンやエラスチンの減少
年齢を重ねると、肌のハリや弾力に欠かせないコラーゲンやエラスチンが減少します。これらを生成する線維芽細胞の働きが衰えるためです。
その結果、肌の構造が弱まり、重力に負けてたるみやすくなります。特に皮膚が薄い目元や口元は、たるみやシワが目立ちやすくなります。
顔の脂肪・骨のボリューム変化
加齢により顔の脂肪や骨が減少・変形すると、肌や脂肪を支えきれなくなり、たるみを引き起こします。特に頬の脂肪が減少しやすく、顔全体が凸凹した印象になりがちです。
骨や脂肪の変化は、顔のたるみを加速させる大きな要因となります。
表情筋の衰えや靭帯のゆるみ
表情筋は、皮膚や皮下脂肪を支える役割を担っています。顔には30種類以上もの表情筋が存在しますが、加齢とともに筋肉は徐々に衰えていきます。
また、脂肪を支える靭帯(細いひも状の線維組織)は、皮膚や表情筋を骨に固定する役割を持っていますが、こちらも加齢によって徐々にゆるみが生じます。 表情筋や靭帯の衰え・ゆるみが進行すると、皮膚や脂肪を支えきれなくなり、顔全体のたるみが目立つようになるのです。
外的・環境要因
肌のたるみは、加齢だけでなく外的要因で進行することがあります。なかでも紫外線によるダメージや、誤った肌ケアによる乾燥、不規則な生活習慣は肌の老化を加速させる要因です。
紫外線による光老化
紫外線は、肌の老化を早める最大の原因です。紫外線を浴びると、肌のハリや弾力を保つコラーゲンが減少し、生成機能も低下します。 このように紫外線によって引き起こされる肌の老化は「光老化」と呼ばれ、たるみやシワ、シミの原因となります。
間違ったスキンケア
間違ったスキンケアも、肌のたるみを招く原因になります。 例えば、洗顔時にゴシゴシと強くこすったり、過剰なクレンジングで肌に刺激を与えてしまったりすると、肌のバリア機能が低下し、かえって乾燥や肌荒れの原因に。
また、保湿不足や日焼け止めの使用を怠ると、肌の水分が失われて肌が乾燥し、しわやたるみの原因になります。
不規則な生活習慣
睡眠不足や偏った食生活、運動不足といった不規則な生活習慣は、肌のたるみを引き起こします。 睡眠中に分泌される成長ホルモンは肌の修復を助けますが、睡眠不足が続くとこの機能が低下します。また、糖質や脂質の摂りすぎは、肌のハリを保つコラーゲンを劣化させる原因となります。
こうした不規則な生活の積み重ねが、肌のたるみにつながります。
肌のたるみが生じやすい部位

肌のたるみは、以下のような部位に生じやすいとされています。
- 頬
- ほうれい線
- 目の下
- 口横(マリオネットライン)
- 輪郭(フェイスラインのぼやけ)
該当箇所に変化を感じている方は、早めに対策することをおすすめします。
肌のたるみを防ぐためにできること

肌のたるみを引き起こす紫外線や肌の乾燥などは、セルフケアで予防が可能です。 ここでは、肌のたるみを防ぐために意識して取り組みたいセルフケア方法についてご紹介します。
徹底した紫外線対策
紫外線は肌の老化を加速させるため、毎日のUV対策が重要です。外出しない日でも日焼け止めを塗りましょう。
日焼け止めは、シーンに合わせてSPFやPA値を使い分けるのがおすすめです。長時間屋外にいる場合は、SPF30〜50、PA+++以上のものを選び、2〜3時間ごとに塗り直すと効果が保てます。帽子や日傘も併用して、紫外線をしっかりブロックしましょう。
正しいスキンケアの継続
毎日おこなうスキンケアも、方法を間違えると肌に負担をかけてしまいます。
洗顔やクレンジングは、肌をこすらず優しくおこないましょう。洗いすぎや摩擦は肌の乾燥を招き、バリア機能を低下させてしまいます。メイクはしっかりと落としつつ、清潔な状態を保つことが大切です。
洗顔後は、保湿ケアも忘れずにおこないましょう。ヒアルロン酸やレチノール、ビタミンCなどが含まれた製品を取り入れることで、肌の水分量を保ち、ハリや弾力の維持に役立ちます。
食事・睡眠の見直し
睡眠不足やストレスは、ホルモンバランスの乱れや肌の修復機能の低下につながります。 肌を維持するためには、十分な睡眠をとり、ストレスを溜めないことが大切です。特に、質の良い睡眠は、肌のターンオーバーを正常化し、コラーゲンの生成を助けます。
また、栄養バランスのとれた食事も重要です。コラーゲンの生成をサポートするビタミンCや、良質なタンパク質を積極的に摂り、体の内側から肌のハリを保ちましょう。
適度な運動やマッサージで血行をよくする
たるみ予防には、ウォーキングやストレッチなどの適度な運動が効果的です。運動によって新陳代謝や血流が良くなると、肌細胞に酸素や栄養が届きやすくなります。
また、フェイスマッサージも顔周りの血行促進に役立ちます。リンパの流れを整え、むくみを解消することで、たるみの予防につながります。
肌たるみの部位ごとのおすすめ美容医療
加齢によってたるみが進行している場合、セルフケアでの予防・改善には限界があります。ここでは、気になるたるみを根本から改善する美容医療を、部位別にご紹介します。
顔全体のたるみに:ウルトラリフトプラスHIFU
ウルトラリフトプラスHIFUは、超音波の熱エネルギーを用いたメスを使わないたるみ治療です。高密度焦点式超音波の熱エネルギーを皮膚深層に照射することで、外科的アプローチなしで小顔&リフトアップを実現します。肌の表面や周囲の組織へのダメージはほとんどなく、火傷のリスクはありますが非常に低いとされています。痛みやダウンタイムも少なく、比較的気軽に受けられます。
顔全体や首に照射できるため、特定の部位のたるみではなく、顔全体の肌たるみが気になる、という方はまずはハイフがおすすめです。

施術の説明:ピンポイントで熱ダメージを与えたコラーゲンが縮むことで、たるみを改善する治療です。
施術の副作用(リスク):発赤・熱感・痒み・痛み・乾燥を生じる可能性があります。
施術の価格:22,000円~68,400円
目の下のたるみに:モフィウス8
モフィウス8は、マイクロニードルとRF(高周波)を合わせたたるみ治療です。皮膚表面から真皮層・皮下組織までの広範囲に熱を照射でき、強いタイトニング効果があります。特に目元のたるみに有効で、メスを使わない目の下のたるみ・クマ治療として注目されています。
マイクロニードルの針によって、創傷治癒作用が働き、コラーゲン生成を促進することで、たるみだけでなく、シワ改善や肌のハリ向上にも期待できます。

施術の説明:RFを皮膚内に照射することで、目元のたるみ・しわ改善・肌のハリ・眼窩脂肪のタイトニングに効果を発揮します。
施術の副作用(リスク):疼痛・発赤・火傷・色素沈着・白斑・肝斑増悪・ざ瘡悪化・内出血・熱感・硬結の可能性があります。治療効果を実感いただくのに複数回生じる可能性もございます。
施術の価格:78,000円~135,000円
頬のたるみやほうれい線に:ヒアルロン酸注入
頬の脂肪や骨のボリューム変化などによるたるみやほうれい線は、ヒアルロン酸注入で改善が期待できます。ボリュームロスした箇所にヒアルロン酸を補填することで、顔にメリハリを与え、高さを出したリフトアップが可能です。
また、ほうれい線の溝に注入することで、施術直後からたるみやしわを目立たなくさせることができます。

施術の説明:ヒアルロン酸を気になる部位に注入し、隆起させることで、シワやハリを改善する方法です。注射で注入するだけという、安全性と手軽さを兼ね備えた施術です。
施術の副作用(リスク):疼痛・腫れ・内出血・血管閉塞・アレルギー・感染・硬結を生じる可能性があります。
施術の価格:57,200円
マリオネットラインに:SBCトキシルスレッド
トキシルスレッドは、ボツリヌス由来成分とリジュラン様成分が配合された糸を用いた治療です。自然に溶ける細い糸を皮膚に挿入し、肌をタイトニングします。過剰な筋肉の働きと緩める効果のあるボツリヌス由来成分が配合されているため、表情じわの改善も期待できます。
特に口元のもたつきや、マリオネットラインの改善に効果が期待できます。

施術の説明:ボツリヌス由来成分とPDRN(ポリデキシオヌクレオチド)配合の糸を使用し、皮膚の引き締め・表情じわの緩和を実現します。
施術の副作用(リスク):傷・疼痛・腫れ・内出血・ひきつれ・神経障害を生じる可能性があります。
施術の価格:4本 29,800円
輪郭のもたつきに:糸リフト
糸リフトは、加齢によって垂れ下がった顔の皮下脂肪を糸で直接引き上げ、リフトアップができる治療です。コグ(棘)が付いた医療用の溶ける糸を皮下組織に挿入し、組織に引っかけて物理的に持ち上げます。特にフェイスラインに沿って挿入すると、輪郭のもたつきや二重あごを改善できます。
また、挿入した糸の刺激でコラーゲン生成が促され、肌のハリやツヤも向上する効果が期待できます。

施術の説明:柔らかく柔軟性のあるリフティング用スレッドを肌に挿入し、たるみを引き上げる施術です。
施術の副作用(リスク):傷・疼痛・腫れ・内出血・ひきつれ・神経障害を生じる可能性があります。
施術の価格:25,600円~475,920円
DENSITY(デンシティ)
DENSITY(デンシティ)は、二重あごやフェイスラインのたるみを改善する高周波治療です。針を使わずに、皮膚の表面から真皮層、皮下組織、脂肪層に熱エネルギーを届け、コラーゲンやエラスチンを生成することで、肌にハリをもたらします。 これにより、フェイスラインが引き締まり、あご下のたるみを解消します。

施術の説明:針を使わず、ラジオ波(RF)を照射して、真皮層、皮下組織、脂肪層に熱エネルギーを届けます。肌のコラーゲンやエラスチンが生成され、肌のハリ・弾力アップを促し、たるみを引き締める治療です。
施術の副作用(リスク):施術後の赤み・腫れ・むくみ・乾燥・つっぱり感・一時的なニキビの悪化・軽いやけどの可能性があります。
施術の価格:59,800円~108,000円
肌のたるみに関するよくある質問
肌のたるみを自力で改善できますか?
紫外線や乾燥などの外的な要因によるたるみに改善が期待できますが、加齢によってたるんでしまった肌は、セルフケアのみでの改善は困難といえます。
肌たるみの美容医療はいくらかかりますか?
肌のたるみ治療は外科的な手術がともなうことは少ないため、比較的リーズナブルに受けられます。例えば、レーザー治療であれば2万円台から始められます。 治療の種類によって価格は変わるため、予算も含めてどの治療が適切か、カウンセリングで相談してみましょう。
肌治療の施術後はダウンタイムや副作用はありますか?
ダウンタイムや副作用は、施術によって異なります。ただし、肌治療の多くはメスを使用する手術ではないため、ダウンタイムは数日〜数週間程度でおさまることが一般的です。 詳しくは各施術ページを確認するか、カウンセリングで医師に直接確認することをおすすめします。
肌のたるみに一番おすすめな施術は何ですか?
たるみ治療として人気な施術は医療ハイフや糸リフトが挙げられますが、たるみの程度や肌の状態は一人ひとり異なるため、どの治療が効果的なであるかは個人差があります。 まずはカウンセリングを受けて医師と相談し、ご自身の肌に合った治療を選択するのがベストです。
セルフケア+美容医療でたるみレスな肌を目指そう
一言にたるみといっても、原因や部位によって適切なケアや治療法は異なります。紫外線や肌の乾燥、生活習慣によるたるみはセルフケアで改善の余地がありますが、加齢によって生じるたるみの改善は難しいでしょう。年齢にともなって進行するたるみには、セルフケアに加えて美容医療を取り入れるのがおすすめです。
湘南美容クリニックでは、手軽に受けられる豊富なたるみ治療をご提案しています。時間や手間をかけず、効率的にきれいを目指せるのが美容医療です。数年前より肌に変化を感じ始めたら、それが美容医療を取り入れるタイミングかもしれません。化粧品や自己ケアでは消せないたるみは、お気軽に当院へご相談ください。





