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肌育治療とは?メリット・デメリット、治療方法の種類と特徴を紹介
年齢を重ねると肌に現れるシミ・しわ・たるみ。こうした肌悩みに対し、今注目されているのが「肌育治療」です。注射を用いる「肌育注射」が人気ですが、他にもさまざまな種類があります。
この記事では、話題の肌育治療について、そのメリット・デメリットや注意点をはじめ、注射・美容針・レーザータイプなど各治療法の特徴をわかりやすくご紹介します。
そもそも肌育治療とは
肌育治療とは、ツヤやハリの減少、くすみの増加、毛穴の開きといったエイジングサインや肌悩みに対し、肌の内側からアプローチする美容医療です。 有効成分を肌に直接注入または塗布し、肌質を根本から改善していきます。年齢にともなって減少する肌の潤いや弾力を、外側から補って健康的な肌に育てることで、肌本来の再生力を高めることが可能です。
肌トラブルはなぜ起こるの?
シミ・しわ・たるみなどの肌トラブルは、肌内部の細胞の働きが乱れることで生じます。肌細胞の乱れは、主に加齢と紫外線が原因です。
加齢によって、肌の弾力やハリを保つ成分である、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などが徐々に減少します。皮膚に弾力が失われることで、しわやたるみが目立つようになります。
紫外線のダメージは肌奥まで届き、水分や皮脂のバランスを乱し、肌の乾燥を招きます。さらに、肌のバリア機能を低下させることで、ターンオーバー(肌再生のサイクル)が不安定になります。その結果、シミやくすみ、毛穴の詰まり、ニキビなどで肌が荒れ、さらにはアトピーやアレルギー症状を悪化させる可能性があります。
肌育治療のメリット
肌育治療は、見た目を大きく変える施術というより、内側から肌のコンディションを整える治療です。定期的なメンテナンスとして取り入れることで、肌質の変化を実感できます。他にも、以下のようなメリットが挙げられます。
肌質そのものから改善できる
コラーゲンやヒアルロン酸などの有効成分を肌に直接注入することで、肌の再生力や自己修復能力が高まります。これにより、乾燥やハリ不足といった表面的な悩みだけでなく、肌質そのものの改善が期待できます。あらゆる肌トラブルに対応でき、内側から健康な肌環境をつくることで、潤い・ツヤ・弾力のある肌へと導きます。
自然で長期的な効果が期待できる
肌育治療は、顔の形やパーツの位置を変えて若返らせるのではなく、肌の再生を促して肌質を高める方法です。メスを使用する施術ではないため、ダウンタイムや肌への刺激が少なく、自然な仕上がりになります。また、コラーゲンなどの生成が促されることで効果が持続しやすく、長期的な若返りが期待できます。
ただし、長期的な効果を持続するためには、定期的に複数回の施術が必要です。1度で大きな変化を得る施術ではなく、繰り返し受けることでより効果が高まります。
副作用やダウンタイムが少なく、日常生活に取り入れやすい
肌育治療は切開をともなう施術ではなく、肌本来の機能を高める治療であるため、副作用やダウンタイムが非常に少ない点もメリットです。傷跡や内出血などが生じにくく、大きな痛みや負担はほとんどありません。
そのため、定期的な肌のメンテナンスとして日常生活に取り入れやすく、継続しやすい治療といえます。美容医療が初めてという方でも、気軽に始めやすい点も魅力です。
肌育治療はどんな人におすすめ?
肌育治療は、以下のような方におすすめです。
- 肌のツヤ・ハリを改善したい
- 肌質を根本から改善したい
- 毛穴の開きを改善したい
- くすみが気になっている
- エイジングケアをしたい
肌育治療の主な種類【湘南美容クリニックの場合】
肌育治療には、肌悩みに応じてさまざまな種類の治療法があります。 ここでは、湘南美容クリニックで人気のある肌育治療をタイプ別にご紹介します。
注射タイプ

リジュラン注射
リジュラン注射とは、サーモン由来のポリヌクレオチドを主成分とした製剤を皮下に直接注射することで、細胞の成長と再生を促す肌育注射です。身体によく馴染む成分であり、基本的には有害反応が起きることはありません。皮膚の自己再生力を活性化させ、加齢や紫外線ダメージによって薄くなった肌に厚みを与え、自然に若返らせます。
当院では、2種類のリジュラン注射を取り扱っています。 「リジュランi」は組織の再生や抗炎症作用、ボリュームアップ効果が期待でき、特に目元のしわ・たるみの改善に有効です。「リジュランHB」は、ヒアルロン酸を含んだ混合製剤で保湿効果に優れており、麻酔も含まれることで施術中の痛みが少ない特徴があります。
女優注射®~リジュラン+ボトックス~
肌育に特化したSBCオリジナルの美肌注射です。組織再生作用と抗炎症作用のあるリジュランと、毛穴縮小と肌質改善効果のあるボトックスをかけ合わせた当院独自の製剤で、肌のハリ・ツヤを改善します。
また、額や目元小じわ、毛穴の改善に優れており、細かく製剤を注入することで引き締まった透明肌に近づけます。麻酔が含まれていることで、施術時の痛みを和らげる効果も期待できます。
プロファイロ(ヒアルロン酸)
プロファイロは肌細胞を再構築し、皮膚自体を若返らせる次世代のヒアルロン酸製剤です。従来のヒアルロン酸は、くぼみや溝を埋めることでボリュームを出し、しわ改善の効果がありますが、プロファイロはハリ・弾力を改善させる注入治療です。
肌の土台となる細胞を再生させることで、しわやたるみの改善が期待できます。顔全体や首などの広範囲な部位を自然に若返らせることが可能です。
ベビーコラーゲン(ヒューマラジェン)
ベビーコラーゲン(ヒューマラジェン)は、Ⅰ型とⅢ型コラーゲンを50:50で配合した唯一のヒト胎盤由来コラーゲン注入剤です。赤ちゃんの肌に多く含まれるⅢ型コラーゲンを補うことで、加齢で失われた弾力や保湿力を高め、小じわやハリの改善を促します。柔らかい薬剤のため、ボトックスやヒアルロン酸では難しい箇所や目周りなどの細かい部位にも適応可能。アレルギーのリスクも低く、安全に受けられる肌育注射です。
ジュビダームビスタボライトXC(ヒアルロン酸)
ヒアルロン酸「ボライトXC」は、ジュビダームシリーズのなかでもやわらかく、保水力に優れたヒアルロン酸製剤です。皮膚の浅い層にヒアルロン酸を直接注入することで、体内にあるヒアルロン酸と結びつき、肌にさらなる潤いを与える効果が期待できます。肌のハリと弾力を取り戻し、小じわ・毛穴も改善します。
肌の保水効果は最大9ヵ月続き、効果の持続性が高いことも特徴です。1回の施術でも効果を実感しやすいとされています。
ジャルプロスーパーハイドロ
ジャルプロスーパーハイドロは、非架橋ヒアルロン酸、7種類のアミノ酸、3種のペプチドを配合し、肌を支える土台「リガメント(靭帯)」を強化する新しい注入製剤です。
コラーゲンやエラスチンの増生し、自然なハリや弾力、小じわの改善に効果を発揮します。さらに、分子量の異なる2種類の非架橋ヒアルロン酸を組み合わせることで、即効性と持続性の高い保水効果を実現。たるみの原因となるリガメントに直接アプローチし、肌の土台を再構築することで、リフトアップや引き締め効果も期待できます。
美容針タイプ

SBCトキシルスレッド~女優注射®成分配合~
トキシルスレッドは、女優注射®成分(ボツリヌス由来成分とリジュラン様成分)が配合された、ショッピングスレッド(美容針)の1つです。
針先についた極小の糸を肌に挿入することで、皮膚の引き締め効果が期待できます。口元に挿入すると皮膚の引き締め効果で口角が上がり、自然な若返りが叶います。さらに、ボツリヌス由来成分により表情じわを緩和する働きがあり、持続的なしわやたるみの軽減が可能です。
うるおいコラーゲンリフト
最新のスクリュータイプの極細糸を使用し、肌に挿入することで引き締めや肌の潤い・ツヤを与える効果が期待できる美容針です。糸が真皮層を刺激することで、コラーゲンの生成を活性化。肌自体の若返り効果も期待できる、最新のアンチエイジング治療とも呼ばれています。効果は半年〜1年程度持続します。
ほうれい線や口元のもたつきの改善におすすめです。施術後のダウンタイムや痛みが少なく、当日からメイクもできるため、手軽に受けられます。
肌育治療の注意点
さまざまな肌悩みの改善に効果が期待できる肌育治療ですが、いくつかの注意点もあります。施術中の痛みや施術後のダウンタイムには個人差があり、事前に理解しておくことで安心して受けられます。ここでは、代表的な注意点を紹介します。
施術中に痛みを感じることがある
肌育治療は外科的な施術は基本的にないため、施術中の痛みは比較的少ないといえます。しかし、注射を用いる施術では、注入時に軽い痛みやチクッとした感覚があることがあります。特に広範囲に細かく製剤を注入する場合は、複数回の痛みがともなう場合があります。
ただし、多くのクリニックでは施術前に麻酔の用意があるため、痛みは軽減できることがほとんどです。肌育注射のなかには、麻酔が事前に配合された痛みが少ない製剤もあります。不安がある場合は事前に担当医へ相談し、痛みに配慮してもらうとよいでしょう。
施術後に内出血などが出る場合もある
肌育治療の場合、長期の重いダウンタイムはありませんが、体質や肌質、施術部位によっては、施術後に内出血や腫れが出る場合があります。こうした症状は一時的なもので、通常は1週間ほどで自然におさまります。ダウンタイムや症状の程度は個人差がありますので、スケジュールを考慮して施術日を決めると安心です。
なお、当院ではダウンタイムを軽減するケア用品「セベリア L.C.E.バーム」を取り扱っています。内出血やむくみ、赤みを抑えながら、表皮の再生を促す効果があり、ダウンタイムの短縮が可能です。
肌育治療の効果を持続させるための頻度
肌育治療の効果を長く保つためには、定期的な施術が大切です。継続的に肌へ有効成分を補給することで、コラーゲンやヒアルロン酸の生成が促進され、肌のハリやツヤをキープしやすくなります。
さらに、施術後のお肌の状態に合わせて、しわ改善などが期待できるレチノールやトレチノインなどのスキンケアを取り入れるのがおすすめです。なお、レチノールは市販のスキンケア商品でも手に入りますが、トレチノインはクリニックで処方を受ける必要があります。肌育治療とホームケアを組み合わせることで、より高い満足度と持続的な美肌を目指せます。
エイジングサインが出たら肌育治療も検討してみよう
肌育治療は、シミ・しわ・たるみなどの肌悩みに対し、有効成分を直接注入することで、肌本来の再生力を高める治療です。肌質そのものの改善を促し、潤い・ツヤ・弾力のある健康的な肌へと導きます。
エイジングサインが気になり始めたら、肌育治療を検討してみてはいかがでしょうか。化粧品やホームケアでは実感できない美肌効果が期待できます。
湘南美容クリニックでは、肌育治療をはじめ、さまざまなエイジングケア治療をご用意しています。患者さま一人ひとりの理想の肌を育てる「肌育」を、私たちが全力でサポートいたします。ぜひお気軽にご相談ください。
また、湘南美容クリニックの新業態 「NEO Skin Clinic」 では、最先端の肌治療も幅広く取り入れています。 特に注目の肌育治療では、プルリアル や ネオファウンド など、ヒアルロン酸を含む最新の製剤を用いた施術が行われており、内側から肌の質感やハリを高めていくことが可能です。 より詳しい内容や最新メニューについては、ぜひ公式サイトをご覧ください。
