脱毛をすると、脱毛後に皮膚が赤くなってしまう、痒くなってしまう、ポツポツができてしまうといったことがあります。
そうなると、いったいこのまま脱毛を続けてもいいのか、肌は大丈夫なのか不安になってしまいますよね。

そのようなときの対処法について紹介します。

医療脱毛後の肌の症状

医療脱毛後に肌に出てくる可能性のある諸症状としては以下の4つがあります。

    • 毛嚢炎
  • 赤み
  • かゆみ
  • 痛み

毛嚢炎

毛嚢炎(もうのうえん)とは毛穴の奥から赤く腫れ上がってニキビのようになる炎症です。

膿疱(のうほう)と呼ばれる膿袋ができて、ニキビと似た見た目で軽い痛みを伴うこともあります。

ぽつんとひとつだけ発生することもあれば、同時にたくさんできることもあります。

詳細は後述します。

赤みが引かない

脱毛直後には肌に赤みが出ることがありますが、その赤みが引かない症状も、脱毛後によく起きやすい炎症のひとつです。

脱毛では強力なレーザーで毛根を高温にするため、肌も軽いやけどのようになっているのです。
軽い場合は数時間~数日で収まる場合が多いですが、長引くこともあります。

赤みが出やすい部位は主に顔やデリケートゾーンなど、皮膚が薄くダメージを受けやすい場所です。

炎症が引かないと心配になりますが、肌に余計な刺激を与えないように気をつけていれば自然とおさまってきます。

かゆみが続く

かゆみも脱毛後によく起こる症状です。

脱毛後の肌はダメージを受けているので、乾燥した状態になりがちです。
肌が乾燥するとバリア機能が低下するので、ちょっとした刺激にも敏感に反応してしまいます。

脱毛後はなるべく肌を乾燥させないようにアフターケアはきっちりと行い、普段のスキンケアもいつも以上に念入りに行いましょう。

脱毛箇所が痛い

脱毛箇所が痛くなることもあります。主な原因は肌の乾燥です。

痛みがある場合には患部をよく冷やし、あまり刺激を与えないようにしましょう。

医療脱毛で毛嚢炎が起こる原因

医療脱毛で毛嚢炎が起こる原因は、脱毛により傷ついた毛穴に雑菌が入り込むことです。雑菌が入り込んで炎症を起こすのです。

原因菌は黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌がメインです。
毛嚢炎を予防する方法としては、脱毛後しばらくはより脱毛箇所周辺を清潔に保つことです。

脱毛後の皮膚はとてもデリケートな状態なので、刺激や雑菌にとても弱いのです。

毛嚢炎とニキビの違い

毛嚢炎とニキビは見た目こそ似ていても、原因も原因菌もまったく異なるものす。

  • 毛嚢炎の原因:傷ついた毛穴から原因菌が侵入し炎症を起こす
  • ニキビの原因:皮脂がたまり、原因菌が繁殖する
  • 毛嚢炎の原因菌:黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌
  • ニキビの原因菌:アクネ菌

ただ見た目はよく似ているので、どちらかはっきりさせる必要があるときは専門医に診てもらうのがおすすめです。

毛嚢炎の治し方

毛嚢炎は基本的に患部を清潔に保っていれば、多くの場合1週間ほどで軽快します。
ステロイド軟膏、オロナインなどの薬を塗るのも有効です。

毛嚢炎になっている間は、その部位の自己処理は厳禁なので注意しましょう。

毛嚢炎になってしまったら

患部を清潔にして1週間ほど様子を見たにもかかわらず毛嚢炎が治らないときは、脱毛したクリニックに連絡して相談しましょう。

脱毛したクリニックに連絡

まずは脱毛したクリニックに連絡してみましょう。

医師が駐在しているので、何かあれば診てもらえることがクリニック脱毛のメリットです。

医師に処方された薬を服用

毛嚢炎が治らず医師に薬を処方されたら、薬を服用して更に様子を見ましょう。

薬は容量用法を守って正しく服用しましょう。

赤み・痛み・かゆみの対処法

赤み・痛み・かゆみの対処法について紹介します。

まずは患部をよく冷やす

基本的には患部をよく冷やすことが重要となります。

よほどひどい状態でなければ、クリニックや病院に行っても「よく冷やしてくださいね」と言われるだけのことも多いでしょう。

経過観察しても症状が続く場合は病院へ

しばらく経過を観察しても症状が続く場合は病院へ行きましょう。

別の疾患が隠れている可能性もあります。

脱毛による肌トラブルと市販薬の効果

脱毛による肌トラブルと市販薬の効果について紹介します。

市販薬の種類 効果 副作用
ステロイド軟膏 抗炎症作用、かゆみの抑制等 皮膚の萎縮、患部の紅潮、ニキビ、かぶれ等
オロナイン あかぎれ、しもやけ、にきび等 特になし

毛嚢炎を市販薬で治す場合は、ステロイド軟膏が有効です。副作用もいくつかありますが、人によって症状の大きさはまちまちです。全く出ない人もいます。オロナインに比べて即効性があるため使いがちですが、長期に渡る頻繁な塗布は副作用リスクを高めるので、常用は避けた方がよいです。

ステロイド軟膏

肌トラブルで病院に行ったら、ステロイド軟膏を処方されることが多いでしょう。
ステロイドとは、副腎で生成される副腎皮質ホルモンの1つです。

外用薬であるステロイド軟膏の主な作用は以下の4つです。

  • 抗炎症
  • 細胞増殖抑制
  • 血管収縮
  • 免疫抑制

注意点としては2点あります。

まずは処方されたステロイドを他の部位に使用しないことです。

ステロイド軟膏の吸収率は塗った部分によって異なります。
デリケートゾーンや顔など皮膚が薄い部分はは吸収率が高く、足や腕の吸収率は低いので、足腕用に処方されたステロイド軟膏をデリケートゾーンに使うと効果が強すぎて副作用が出てしまう可能性があります。

もう1点目の注意点として、保湿剤と併用するとステロイド軟膏の吸収率が高まるという研究結果もあるので、化粧水やクリームとの同時に塗布することは避けたほうがよいでしょう。

なおステロイド軟膏の副作用には

  • 皮膚の萎縮
  • 毛細血管拡張による紅潮(顔に起こりやすい)
  • ニキビ
  • かぶれ
  • 皮膚の感染症の悪化
  • 多毛

などがあります。

「ステロイドは怖いもの」と思い込んでいる方も多いですが、容量用法を守って使用すれば危険ではありません。

容量用法を守って、肌トラブルをしっかり治していきましょう。

オロナイン

肌トラブルの万能薬に位置している薬の一つにオロナインがあります。

薬効に「軽いやけど」が含まれていることもあり、脱毛後の肌トラブルにもオロナインは有効といえます。
消毒作用もあるので、毛嚢炎になってしまったときの患部に塗布するのにもよいでしょう。

家庭用脱毛器による炎症

家庭用脱毛器は自宅で手軽に脱毛できるため便利ですが、照射レベルを誤って高熱を肌に当ててしまうと火傷の他、かぶれや毛穴の炎症を引き起こします。

家庭用脱毛器による肌の炎症も、前述した各症状に対する対策と同じく、専門医を受診した方が正しい治療を行えます。軽度のかぶれ等であれば、市販のステロイド軟膏で症状が落ち着く場合もあります。病院に行く時間がなく、「すぐにかぶれやかゆみを抑えたい!」という場合は頼るのもアリです。

まとめ

医療脱毛後の肌の症状

医療脱毛後に肌に出てくる可能性のある諸症状としては以下の4つがあります。

  • 毛嚢炎
  • 赤み
  • かゆみ
  • 痛み

毛嚢炎について

医療脱毛で毛嚢炎ができる原因は、脱毛により傷ついた毛穴に雑菌が入り込んで炎症が起きることです。

原因菌は黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌です。
毛嚢炎は基本的に患部を清潔に保っていれば、多くの場合1週間ほどで軽快します。

もし患部を清潔にして1週間ほど様子を見たにもかかわらず毛嚢炎が治らないときは、脱毛したクリニックに連絡して相談しましょう。

その他の症状について

赤みやかゆみ、痛みは患部を冷やしつつ、念入りなスキンケアを続けていれば数日~数週間で治る場合が多いです。

もし治らない場合は病院へ行きましょう。

脱毛による肌トラブルと市販薬の効果

脱毛による肌トラブルには、病院で処方される「ステロイド軟膏」を使用します。
軽度の肌トラブルの場合は、薬局やドラッグストアなどで購入可能な「オロナイン」を使うのもいいでしょう。

ステロイド軟膏のほうが効果は高いですが、その分副作用の可能性もあるので

  • 処方されたステロイドを他の部位に使用しない
  • 化粧水やクリームとの同時の塗布は避ける

の2点を守って使用しましょう。

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