症例写真(No.324860)

当院の症例写真は、画像処理により形や大きさをかえるような処理は一切おこなっておりません。

村松英俊 医師

No.324860【その他の手術】【技術統括医長の匠の技】人中短縮+口角挙上(MD式) 術後6ヵ月

施術前

鼻の下の長さと口角が下がった状態の改善をご希望されました
→

施術後6ヶ月後

人中も口角も改善しました。傷も今後更に落ち着きます。
すべての画像を見る

施術した院

部位

施術

施術回数

数量

性別

関連症例写真

術後1週抜糸直後
術後1ヵ月(傷の目立つ時期)
術後3ヵ月(傷の赤みがまだ残る時期)

施術担当者からのコメント

本日ご紹介する症例の患者様は40代の女性、鼻の下が長い状態を改善したい、とのご希望でした。

人中短縮術はSNSの普及に伴いここ5〜10年ほどでかなり広く知られる手術となりましたが、この手術がメジャーになることに関して、私は正直あまり良い傾向ではないと考えています。

何故ならこの手術には人中が短くなるという大きなメリットがあるものの、デメリットの面があまりに大きいからです。

8年も前のブログ記事になりますが人中短縮術におけるデメリットの詳細を記載しておりますのでご参考になさってください。
https://ameblo.jp/sbcmurama/entry-12115067212.html?frm=theme

もう一つ、この傾向を宜しくないと考える理由としては、この手術がメジャーになるにつれて多くのクリニック、ドクターがこの手術を施行するようになってきたことです。

なかには縫合技術が微妙であったり、適応の判断をしっかり行っていなかったり、デメリットの説明をしっかりとされていなかったり、術後にトラブルとなっているケースがかなり増えた印象です。

縫合技術に関しては最低でも形成外科専門医のなかでも相当上位レベル、或いはそれに準じた縫合技術を有した医師を選ぶべきですし、カウンセリングで大したデメリットも説明されない場合はそのクリニックでの施術は考え直した方がよいでしょう。

さて、症例に戻りますが人中短縮術後の問題点として口角が下がって見えるようになる、という問題があります。

ですので術前の段階で口角がやや下がっているケースでは、口角挙上術が必要になることも多くなります。

今回の患者様も口角挙上術を同日に行いました。

人中が短くなり、口角も下がることなく寧ろ若干挙上されました。

なお、口角挙上術にも幾つかの術式がありますが、人中短縮術を併用する場合においては、人中短縮術に伴い口角が下がって見える状態を相殺するのみならず更に挙上させるため、挙上効果が最も高いPerkins法(私が現在行っているのはPerkinsの方法に口角下制筋の部分離断を組み合わせた変法)を推奨しています。

口角の外側に裂けたように見える傷が出来ますが、術後6〜12ヵ月でかなり目立たなくなります。

ご参考になりましたら幸いです。