シリーズ 若返りの匠 Vol.17 シリーズ 若返りの匠 Vol.17

Vol.17

第17回

新宿本院 湘南美容クリニック医師
 × 
伊東典子さん(45歳・自営業)

糸リフト、ボトックス注射、
ヒアルロン酸注射の低侵襲治療だけで
「マイナス10歳」を実現する!

執刀医:
新宿本院・
湘南美容クリニック医師

低侵襲治療で若返りの80%は実現できる

美容医療は最近では、かなり浸透してきており市民権を得られ、ボトックスの注射一本で効果の得られる治療から、大掛かりな手術まで幅広い対応が可能です。そのような中で若返りをご希望されるお客様からは、額のシワ、眉間のシワなどの表情ジワのご相談が多く、またフェイスラインのたるみ、ほうれい線、それと皮膚の下垂によってできる凹みに関するご相談が多くあります。
お悩みやそのお客様のご希望に合わせて、もっとも適した方法をご紹介しています。
表情ジワ(額、目周り、眉間・梅干しジワなど)には「ボトックス注射」がオススメですが、ほうれい線、ゴルゴライン、頬のコケなどの場合は、ダウンタイムが取れないお客様に関しては「ヒアルロン酸注入」をオススメし、ダウンタイムが取れ、長期間の効果を求めるお客様に関しては「脂肪注入」をオススメしています。
現在、皮膚のたるみについては、皮膚切開を行う大がかりな手術の相談はかなり減っています。これは、「ウルトラリフト」のようなレーザーを使用した施術でお肌の引き締め、たるみの予防治療が浸透していることと、「糸リフト」などの低侵襲治療が広まってきているからだと言えます。
これらの治療を定期的に受けて、たるみがひどくなる前に予防策を打っておくという人が最近増えています。30代、40代の若返りに関して言えば、「ボトックス注射」「ヒアルロン酸注射」「糸リフト」、そして「脂肪注入」などの施術で約8割は若返りの実現を可能に出来るのではないでしょうか。

若返りの基本は、「服」を小さくして「体」を大きくする

若返りの施術の中でオススメなのは「糸リフト」ですが、「糸リフト」だけで効果を維持するのは難しいものです。他の施術との組み合わせがお勧めで、「マイクロCRF療法」などの脂肪注入治療と組み合わせるのがベストだと思います。
例えて言えば、人間の皮膚を着ている「服」として、皮膚より下の脂肪や筋肉、骨格を「体」だと仮定します。「服」は長年着ていると、どんどんと伸びていきますが、それを着ている「体」の脂肪や筋肉、骨は加齢とともに萎縮して小さくなっていきます。
「体」が小さくなったのに「服」が大きいという状態は、ダボつきやシワになり、やぼったい印象になりますよね。
「糸リフト」というのは、私のイメージでは「服」に糸を通して、引っ張って少し小さくするのです。しかし単に「服」を引っ張って補正するだけでは綺麗には見えませんので、「体」を「服」に合わせて、大きくする必要があるのです。つまり、脂肪や筋肉、骨格を膨らませてあげるわけです。中が膨らんで、外も引き締まるとジャストサイズとなり、若返った印象を与えることが出来るというわけです。

予防としての美容医療の重要性

私が言うまでもないことですが、アンチエイジングは規則正しい生活を送り、アルコールや喫煙をやめるなど、健康に気をつけるという基本的なレベルの話になります。まずは、このことを実践していただくことが大事ですが、一定の年齢になるとどうしても避けられないのがシワやたるみです。表情ジワに関しては、一旦刻まれてしまうと「ボトックス」だけでは改善が難しくなりますので、少しシワが気になりだしたタイミングで、予防的にボトックスを受けるのが良いと思います。
これと同じような考え方で、一旦たるみが強くなってしまって輪郭が変わるほどになると、若返るためには大がかりな手術を要してしまうことになりかねません。そうなる前に早めに「レーザー治療」や「糸リフト」などを、定期的に受けられるほうが負担も少なく、効果的だと思います。

“若返りの施術”は一般的にイメージされる「美容整形」とは少し違います。
ご自身のベストの状態だった10年前、20年前の自分に戻してあげること、それが若返り施術です。半年に一度、年に一度のメンテンナンス治療を受けることによって、ベストな状態を保っていくことが若返りの秘訣です。
そのために私は、お客様とのコミュニケーションを一番大切にしており、お客様の生涯の「かかりつけ医」でありたいと思っています。

今回先生に施術してもらったのは…
伊東典子さん(45歳・自営業)

今回、美容皮膚科治療を受けようと持ったきっかけは?

いま45歳で、もともと年齢よりも若く見られる方だったのですが、やっぱり30代後半からシワやたるみが目立ち始めて、エステのケアや化粧品でしっかり手入れをしても思う効果が得られなくなりましたね。息子が3人居るのですが、家族とは笑ったり怒ったりと、自分でも表情豊かな方かと思います(笑)。そのせいか、額や目尻、顎のシワがかなりクッキリと目立ってきていました。あまり気にしないようにしてヘアスタイルやお化粧でカバーしていたのですが、ママ友が湘南美容クリニックでシワ取り注射を受けてなんだかすごくキレイになったんですよ!彼女も知人に勧められて初めての若返り治療だったのですが、とっても自然でビックリしました。それを見て、「私も受けたい!」と思ったのがきっかけです。

クリニックの雰囲気はいかがでしたか?

これまでエステのケアは受けた事はありましたが、美容クリニックは初めてだったので、実際不安はありました。
でも、先生は話しやすくて、「緊張しなくて大丈夫ですからね」と何度も優しく話し掛けていただきました。私の色々な質問にも親身になって応えてくださって、不安も消えていきました。カウンセラーのスタッフの方達も自分の体験を元にダウンタイムなどを具体的に説明してくれて、とてもて分かりやすくて安心できました。美容整形というと芸能人やモデルさん、もしくはよっぽどのコンプレックスを持った人が受けるというイメージがあったのですが、クリニックの待合室には普通の学生さんやOLさん達が多くて、居心地の悪さもまったくありませんでした。美容室やエステサロンに近い感覚だなと思いました。

Monitor Interview

額・眉間・鼻根・バニーライン

表情の変化によって筋肉が活発に動くことで刻まれたシワには、筋肉の動きを抑制する「ボトックス(アラガン)」を使用。
額や鼻根部の横ジワ、眉間の縦ジワ、鼻背部に斜めにできるバニーラインも1~2週間から徐々に消えてツルツルの肌に。ボトックスには毛穴の引き締め効果も。

目尻

「ボトックス(アラガン)」を目尻2ヵ所から注入。筋肉の動きを抑えて、目尻のシワ・小ジワを改善。 1~2週間で徐々に消えていきます。

エラ

張り出したエラの筋肉(咬筋)にボトックスを注入。 「ボトックス(アラガン)」の有効成分が筋肉を萎縮させる。1ヶ月ほどで、エラのはりが目立たなくなりすっきり小顔に。

唇の下の筋肉が緊張して硬く盛り上がり、さらに“梅干しシワ”ができるので「ボトックス(アラガン)」によって筋肉の動きを抑えて改善。
顎先には「ヒアルロン酸(ジュビダームビスタ・ボリューマ)」を注入して、正面・横のラインもバランス良く。凹凸を整えて理想の輪郭に。

こめかみ・頬の下・ゴルゴライン

もともと骨がなく周囲の骨萎縮によってさらに凹んでしまった部位には「ヒアルロン酸(ジュビダーム・ボリューマXC)」を注入することでふくらみを取り戻す。
ゴルゴラインには「ヒアルロン酸(ジュビダーム・ボリフトXC)」を注入。

ほうれい線

深く刻まれつつあるほうれい線には「ヒアルロン酸(ジュビダーム)」を注入してふっくら改善。

フェイスライン

垂れ下がってきたフィエスラインには、縦方向にしっかりと引き上げることが出来る「SBCプリマリフト」(6本)と、横方向や口の周り部位によく使われる、しなやかな糸の「シークレットリフト」(10本)を使い、全体をバランス良く引き上げる。
また、糸を入れることで周囲にコラーゲンを増加させる効果があるのでハリが生まれる。

施術POINT

伊東さんの施術を行ううえで、ポイントはどこでしたか?

伊東様から、「たるんできたフェイスラインの引き締めとトータル的な若返りで、マイナス10歳を目指したい!」というご希望がありました。
お話をお聞きしながら診断していきますと、表情がとても豊かなので、目元の笑いジワが強くなる傾向がありました。
また、普段から目を開こうと無意識に目を上に上げていらっしゃるようで、そのために額に目立つシワができているようでした。
さらに、笑ったときに鼻にできるバニーラインや顎に梅干しシワが強く出ていました。
シワ以外では、中顔面の脂肪が少し下に落ち気味でしたが、フェイスライン全体のたるみは、さほど酷くはないので、「糸リフト」を施術するタイミングとしては良いと思いました。今より、もっとたるんでしまうと効果が弱くなるからです。

その他には、ほうれい線も少しずつ出てきていました。
伊藤様は美容クリニックは今回初めてで、大がかりな施術無しで「マイナス10歳」の若返りを目指すために、低侵襲治療の「ボトックス注射」「ヒアルロン酸注射」「糸リフト」のみで行いました。
まず表情ジワに関しては、初めての美容医療ということもあり、若返るためのポイントとなる部位にすべて「ボトックス(アラガン)」を打ちました。具体的には、額、眉間、目尻、目の下、鼻根、バニーライン、エラ、顎になります。
ここで一つ注意したいところが額です。額はボトックスによるトラブルが起きやすい部位です。そもそも額のシワは前頭筋という筋肉が収縮するのが原因なのですが、この筋肉は眉を上にあげる機能もあるので、筋肉の動きをボトックスによって抑えてしまうと、眉が上がりにくくなります。

伊東様は普段から眉を上に上げる癖があるので、額へのボトックスの量が多い場合、眉が下がってしまい、目が開きづらくなるということが予想されました。そこでボトックスの量を調整・減らして、細かく注入しました。
また「ヒアルロン酸(ジュビダーム)」に関しては、少し凹んでいるこめかみ、少しボリュームロスしている目の下、少しコケていた頬骨の下の部位に注入しています。さらには、ほうれい線にも少し入れています。
写真で見たときに一番分かりやすいのは顎です。顎は筋肉が緊張しているため、唇の下がこんもり盛り上がって見えてしまいがちです。美しい顎は、唇の下は引っ込み、顎先がしっかりと出ているという形状がいいので、唇の下の筋肉の緊張をなくしてあげる為に少しボトックスを打って、顎先にはボリュームを出すためにヒアルロン酸を注入して形良く整えました。

最後に糸リフトですが、湘南美容クリニックで主に扱っている糸リフトは大きく分けて2種類あります。1つはPDO素材の糸で持続期間に関しては1年程度。トゲは少し粗いのですが、お顔の側面を引き上げるにはすごく良い「SBCプリマリフト」というものです。
もう1つは「シークレットリフト」。PLA素材の糸で、分解されて無くなるまでは2年程度かかります。この糸は「SBCプリマリフト」の糸と比べて柔らかく、トゲも色々な方向に向いており、お顔の周り、口周りを引き上げるのに適している糸リフトです。この2種類を組み合わせて、縦と横で効果的に引き上げる施術を行いました。

今回のポイントとしては、糸リフトへのこだわりです。日本人は世界的に見て忙しい民族と呼ばれるほど休暇が取りづらい状況だと思います。そこで休暇が充分に取れなくても出来る施術ということで「糸リフト」と「ヒアルロン酸」、「ボトックス」注射を施術しました。
その中でも特に、糸リフトについては個人的に工夫していることがあります。通常糸リフトを行った場合、糸を通す針穴を設けて引っ張り上げて皮膚を寄せて集める部分があるのですが、私の方法では他人からは見えないところ、例えば髪の毛の生え際であったり、もみあげの部分であったり、髪の毛で隠れる場所になるように施術を行っています。そのため、周囲の人からは施術を受けたことは分からない状態ですので安心してお受け頂けます。

今回は、低侵襲でダウンタイムの心配無く出来るコンビネーションということで「糸リフト」「ボトックス」「ヒアルロン酸」の施術を行いました。
伊東様は年齢が40代半ばで、低侵襲な若返り施術を受けるにはちょうどいい時期だと思います。シワも深く刻まれていませんし、たるみでお顔の輪郭が変わってしまうほどでもない、ボリュームロスもさほど進んでいませんでした。
したがって、このタイミングでご来院いただくと、低侵襲治療でも「マイナス5歳」「マイナス10歳」は問題なく可能だと思います。加齢でお悩みの皆さまには、手遅れになる前に早めにメンテナンス治療をお受け頂くことをオススメ致します。

先生がお客様をカウンセリングするときに心がけていることはなんですか?

最近では美容クリニックに通い慣れているお客様も多くなりましたが、30代や40代になってシワが気になりだした、たるみが気になりだしたことをきっかけに、初めて美容クリニックにいらっしゃるお客様もとても多いです。そのようなお客様の場合、やはり緊張していらっしゃるので、質問をしてもなかなか打ち解けずに本心を言えないままの可能性があります。
ですので、やはり一番気をつけているのは、お客様がご自分の意見やお悩み、どんなことでも気軽に話していただける環境づくり・空間づくりを大事にしています。
また、お一人お一人、お肌も輪郭も違いますので、実際に触って、お客様の骨格、筋肉、脂肪を自分の手に感じて、施術の提案をさせていただくように努めています。

若返りたい女性へのメッセージをお願いします。

「美容クリニック」とお聞きになると身構えられる方もいるかと思いますが、今では多くの人にご利用いただいています。
“若返りの施術”というのは、目や鼻などの形をがらりと変える整形とは違います。年齢と共に気になるようになったシワやたるみを改善するなど、5年前、10年前のご自分に戻す施術です。
身構える必要はありませんので、気になることやお悩みがありましたら、お気軽にいつでも無料カウンセリングにお越しください。
皆さまの“若返りのかかりつけ医”になれることを楽しみにしておりますので、気軽にご相談にお越し下さい。あなたに合う、最適な治療を一緒に検討していければ良いと思っております。