シリーズ 若返りの匠 Vol.16 シリーズ 若返りの匠 Vol.16

Vol.16

第16回

新宿本院 湘南美容グループ 皮膚科全体統括 西川礼華医師
 × 
出口真奈美さん(46歳・主婦)

シリーズ 若返りの匠 Vol.16

初めての美容医療に挑戦!
美容皮膚科「ボトックス」「ヒアルロン酸」などの
注射だけで確実に若く綺麗に!

執刀医:
新宿本院・
湘南美容グループ 皮膚科全体統括
西川 礼華 医師

About Doctor

  • 2012年 ウィーン医科大学皮膚科学教室 Clinical Elective
  • 2013年 横浜市立大学医学部医学科 卒業
    国立病院機構東京医療センター
  • 2015年 ウィーン医科大学皮膚科学教室
  • 2015年 湘南美容クリニック 入職

肌老化の原因は様々、ホルモンバランスの崩れにも注意を!

肌への悪影響は、紫外線によってもたらされることが大きいのですが、ホルモンバランスの崩れが原因ということも多々あります。
例えばニキビもそうですが、女性は頬のあたりにクスミの様な色ムラが出る肝斑(かんぱん)という症状がありますが、ホルモンバランスが影響して悪化するケースが数多く見られます。
では、ホルモンバランスが何に影響を受けているのかというと、睡眠や食生活などの生活習慣やストレスです。職場など環境が変わった時や、夜眠れなくなったといった時には、皮膚に悪い影響を与えてしまいます。
日頃から生活のリズムを整える様、気遣うことがアンチエイジングに繋がっていくでしょう。

美容皮膚科に来院される40代に多いお悩みは?

美容皮膚科に来院される40代の方のご相談は、シワ・たるみのお悩みが多く、次にシミや美白に関するものになっています。
このようなお客様には、たるみの状態やご希望の内容によっては切らないフェイスリフトの「ウルトラリフト」といったレーザー機器でお肌を引き締める治療をご紹介したり、表面的な乾燥や小ジワが目立つ方には「エレクトロポレーション(イオン導入)」の治療でスキンケアをきちんとやっていただくような対応をすることもあります。
また、「若返りたい」という中高年のほとんどのお客様が「ボトックス」や「ヒアルロン酸」の注入治療を受けていらっしゃいます。

予防治療としての美容皮膚科、そして専門性

美容皮膚科の施術は、どちらかといえば老化の予防的な治療が多いことが特徴です。
「ボトックス」の注入治療も、シワが刻まれる前に予防的に受けて頂いた方が、シワは深く刻まれずにすみますし、「ウルトラリフト」のようなリフトアップのレーザー機器も、たるみきってから受けるよりも、たるみが気になった時にレーザーを当てていただく方が、効果の満足度は高いと思います。
また、若返りの施術として人気の「ヒアルロン酸」の注入治療ですが、骨が萎縮してボリュームが失われた部分を補う施術として「ヒアルロン酸」を注入する事は一般的に知られていると思いますが、美容皮膚科の見地からはもう一つ意味があります。
それは、骨と皮膚をつなぎ支えている組織として靭帯(じんたい)がありますが、それが加齢によって脆弱になっている状態に「ヒアルロン酸」を注入することで、繋ぎ合わせて持ち上げるというテクニックがあります。ですので、まずはお顔全体を拝見して、解剖学的にどこを補強すると他の組織へのリフト効果が出やすいかなどを考えながら、的確に注入を行っています。

20~30代にも人気のアンチエイジング治療

おそらく美容医療は5年前・10年前よりも、かなりお手頃な価格になってきています。20年前の脱毛のレーザーの価格と現在の価格とは全く違うように、「ボトックス」注射やリフトアップのレーザー治療も5年前と比べるとかなり低価格になっています。
その理由として、様々な新しい技術やより効率がよく低価格な機械が誕生している事と、社会的に幅広く美容医療が認知された事などが上げられます。その結果として、20代、30代の若いうちからアンチエイジングの治療を手軽に受けられるようになったのです。
このように、幅広い年代から予防医療としてのアンチエイジング治療を利用しやすくなってきていると思います。

Doctor Interview

今回先生に施術してもらったのは…
出口真奈美さん(46歳・主婦)

今回美容整形を受けようと持ったきっかけは?

年齢を重ねるごとに目立ってくる目周りのシワとおでこのシワ、頬周りのもたつきが悩みでした。
さらに、ボリュームロスによる頬のコケや全体的なゴツゴツ感とたるみも気になっていました。目尻もどんどん下がってきて垂れ目に見え始め、10年前の顔と比較すると普段の表情もがらっと変わってしまったので、昔の自分を取り戻したいと思ったのがきっかけでした。

クリニックの雰囲気はいかがでしたか?

美容医療は初めてでしたので、普通の病院の様な感じかなと思っていましたが、まるでエステサロンの様にとてもきれいで清潔感のある印象でした。
カウンセラーさんや看護師さんも、美容医療について何も知らない私に細かく丁寧に説明してくれて、とても安心して受けられました。
また、西川先生はとてもお綺麗で目が大きく吸い込まれそうな雰囲気のとても魅力的な先生で、お話もわかりやすく安心してお任せすることができました。今ではすっかりファンになってしまいました!

Monitor Interview

額・眉間

表情によって刻まれた額の横ジワや眉間の縦ジワには、筋肉の動きを抑制する「ボトックス(アラガン)」を使用。
シワの改善と予防ができ、毛穴が引き締まる効果もあり艶やかな肌になる。

目尻

額と同様に、筋肉の動きによってくっきり刻まれた目尻のシワを改善するために左右の目尻に「ボトックス(アラガン)」を使用。

目の下

皮膚が薄い目の下のちりめんジワの改善には、サーモンから抽出されるポリヌクレオチドを有効成分とした「リジュラン i」を使用。
これによってヒアルロン酸、コラーゲンなどの細胞外基質を増加させ、皮膚の弾力、保湿力、皮脂バランス、ハリを回復させることができ、目元の若返りが促進される。

細かいシワができた唇の改善には、ヒアルロン酸の「ジュビダーム Volbellaボルベラ」を注入。柔らかい製剤でなじみがよく、ボコつきが出にくい。

顎の“梅干しシワ”の改善には「ボトックス(アラガン)」を使い、顎先には「ジュビダームVolumaボリューマ」を注入してシャープで若々しいラインに整える。

こめかみ

こめかみの骨が加齢によって萎縮してしまい脂肪が下に落ちてきている状態のため、瞼が開きづらくなってしまう。
この改善のために、ヒアルロン酸の「ジュビダーム Volumaボリューマ」を注入。形づくりや筋肉・脂肪組織をリフトすることに向いており、その皮膚と骨をつなぐ靭帯を支える効果も期待できる。

表情によって刻まれた鼻の根元の横ジワとバニーライン(鼻のシワ)を改善するため「ボトックス(アラガン)」を使用。シワの改善と予防ができる。

ゴルゴライン・ほうれい線・頬

ゴルゴラインとほうれい線には、ヒアルロン酸の「ジュビダーム Voliftボリフト」を注入。皮膚の溝を目立たなくしつつ、自然な仕上がり。
頬は、こめかみと同様にしっかりとボリュームを出してリフト効果を出すために「ジュビダーム Volumaボリューマ」を注入。

施術POINT

出口さんの施術を行う上で、ポイントはどこでしたか?

出口様は、お顔全体のたるみ感、特にほうれい線を気にされていました。このたるみは、こめかみや頬周辺、顎やほうれい線が出る上顎骨のあたりで、骨が痩せてボリュームがなくなっていることが原因と判断しました。
また、こめかみ辺りの骨が萎縮すると皮膚がたるんできて結果的に目の開きが悪くなり、上瞼が重たく感じます。さらに頬骨あたりの骨が痩せると、次第に皮膚などが下に落ちてきて、ほうれい線やマリオネットラインが目立つようになります。
今回は低侵襲な治療のテクニックのみで若返らせるということで、注入系の施術だけを行いました。骨がやせて萎縮してボリュームがなくなっている部分には、ヒアルロン酸を注入して補いました。

ヒアルロン酸には色々な種類が有り、製剤によって硬さや持続力、周囲の組織へのなじみやすさ、組織を持ち上げる力など、それぞれ特徴があります。
今回出口さんには次の3種類のヒアルロン酸を使用しました。
ジュビダームVolumaボリューマは、形づくりや筋肉・脂肪組織をリフトすることに向いているので顎の形を作りたいというときや、こめかみや頬、フェイスラインあたりの靭帯(じんたい)を支えてリフトアップするようなところに使いました。
ジュビダーム Volbellaボルベラは、柔らかめの製剤でなじみがよく、凹つきもないので目の下のクマの改善など皮膚が薄くてよく動くところに使いますが、今回は唇のシワの改善に使用しました。

ジュビダーム Voliftボリフトは、VolumaとVolbellaの中間の特徴を持ち、ある程度動く部分で施術後の変化もしっかりと出したいという部分に使用します。比較的周囲の組織を持ち上げる力もありながら、なじみもいいのでゴルゴラインとほうれい線に使用しました。
美容皮膚科のテクニックは、ヒアルロン酸を部位ごとに使い分けるだけではありません。たとえばゴルゴラインやほうれい線については、シワの深い部分だけに注入するのではなく、たるんだ組織を支えてあげる役目を持つ頬にもヒアルロン酸をバランス良く注入しています。
今回は、頬のたるみを支える部位であるエラのあたりにも少し入れています。
顎の場合では、皮膚や筋肉の組織をホールドするためにヒアルロン酸を入れることでフェイスラインが美しくなるというテクニックを使っています。
以上がヒアルロン酸注入の主なポイントです。

また、額や目尻、眉間、顎については、表情によって刻まれているシワが少し目立っていたため、筋肉の動きを抑制する「ボトックス注射」を使用しました。
さらに、口角が下がって口元が寂しい印象がありました。これは唇の両端下にある口角下制筋が働くために口角が下がっていったので、、口角を上げるためにボトックスとヒアルロン酸の両方を使ったテクニックで行いました。
最後に、目の下のちりめん状の細かなシワはヒアルロン酸やボトックスでは不自然になりがちなので、「リジュランi」を注入する方法をお選びしました。リジュランiという製剤はサーモン由来の成分であるPN(ポリヌクレオチド)が主成分で、これはご自身のコラーゲンを増加させ、皮膚の弾力、保湿力、皮脂バランス、ハリを回復させる効果があります。
したがって、加齢とともにコラーゲンが減り皮膚がくたっとなりシワが寄ってきた状態から、ハリが出てシワが軽減され、若々しい肌に変わっていきます。

術後のメンテナンスはどうすればいいですか?

ヒアルロン酸は製剤の種類によって持続力や効果が変わってきます。今回使用した3種類のヒアルロン酸は、1〜2年持続する製剤なので、年1回の間隔でメンテナンスを考えていただければと思います。またヒアルロン酸が全部なくなってから入れ直すというやり方ではなく、少し減ってきて気なる部分から少しずつ追加してメンテナンスしていくことも可能です。
ボトックス注射は、施術後1〜2週間かけて効果が発現して落ち着いてきます。それから3〜4ヶ月はある程度良い状態が持続しますので、そのタイミングで通院される方が多いですね。
もちろんシワの状態にもよりますので、人によっては半年に1回で済んでいらっしゃる方もいます。
リジュラン iは、効果が出るのに3〜4回通院していただくことを推奨しています。1回で劇的な変化という治療ではないので、施術後、2〜3週間空けて2回め、同じ期間空けて3回目、4回目というサイクルを目安にして治療を続けていただいたほうが良いでしょう。
効果に満足されたら、半年に1回のメンテナンスを受けていただくという治療になります。

美容皮膚科で若返るというポイントは?

今回は低侵襲な注入治療のみでの若返りを目指しました。
その主な施術は「ボトックス」と「ヒアルロン酸」の注入となりましたが、ヒアルロン酸の場合、基本的にふっくらさせる治療なので、一般的にお顔が膨らむようなイメージを持たれている方が多いと思います。しかし実際は加齢とともに脆弱になっている組織を補強するという使い方ができますので、今回の施術の仕上がりも決して膨らんだ顔ではなく、全体的にたるみが引き上がったような印象のお顔になっていると思います。
今回の施術によって、ヒアルロン酸やボトックスに対して悪いイメージを持たれていた方や敬遠されていた方も、そのイメージは払拭されるのではと思っています。

先生がお客様をカウンセリングするときに心がけていることはなんですか?

いちばん大事にしているのは、お客様のお顔の全体のバランスを見て提案させていただいくということです。
たとえば、お客様が「ほうれい線が気になる」というお悩みでクリニックにいらっしゃったとしても、お顔のバランス的にほうれい線だけを完璧に治してしまっても、頬やこめかみのコケ、目元のたるみなどとのバランスを見た時に、ほうれい線だけ改善されて無くなっているのは不自然な仕上がりになります。いわゆる「ヒアル顔」と呼ばれるような“整形顔”の状態です。
私はご相談にいらっしゃる皆様にそのような顔立ちにはなっていただきたく無いので、必ずお顔全体のバランスを見て、必要な治療を、優先順位をつけてご提案するようにしています。

若返りたい女性へのメッセージをお願いします。

湘南美容グループ 皮膚科全体統括をしております西川と申します。
今、中高年の方のアンチエイジン治療として、「低侵襲」と呼ばれる痛みや内出血、腫れが少なく、ダウンタイムも短い治療がとても増えてきています。
お客様に最適な良い治療を数多く扱っていますので、治療に関して気なることがあれば、一度ご相談にいらしてください。
カウンセリングは無料ですので、気軽にご予約してください。