ワキガの原因はアルカリ性の汗にあるって本当？

ワキガはアルカリ性の汗によって臭いが生じます

アポクリン腺と呼ばれる汗腺からは、アルカリ性の汗が分泌されます。このアルカリ性の汗が脇にある雑菌の繁殖を促すことで、ワキガ独特の強い臭いにつながるのです。

ワキガは、このアルカリ性の汗が出ないようすることで、改善が期待できます。汗に対してアプローチするだけでは、その場の対策にしかならないため、解決は難しいです。

根本原因から改善を考える場合は、専門クリニックへ足を運んでみましょう。

アルカリ性の汗は雑菌を繁殖させやすいと言われています

ワキガの汗はアルカリ性になっていると言われており、この汗が原因となって臭いが生じます。しかしそもそも汗にアルカリ性や酸性など違いがあること自体ご存知でしょうか。

人間の汗には、それぞれ2種類の汗があります。一方はアポクリン腺から分泌されるとろみのある汗で、もう一方はエクリン腺から分泌されるサラサラとした汗です。

エクリン腺から分泌される汗は、主に体温調節のためにもので、臭いがなく、酸性になっています。

一方、アポクリン腺から分泌される汗は、精神的な緊張や刺激などによって分泌されるもので、たんぱく質・脂質・アンモニアなどを含んだアルカリ性のものになっています。

このアルカリ性の汗自体には、それほど臭いがないのですが、脇などにある雑菌を繁殖させると言われており、この仕組みによってワキガ独特の臭いが生じるとされているのです。

アルカリ性が強くなればなるほど、雑菌は急激に繁殖することができるようになり、強い臭いになっていきます。

このためワキガの症状を緩和するには、このアルカリ性の汗に対して対策を行う必要があるのです。

アルカリ性だけを打ち消すことでも対策はできますが解決はできません

アルカリ性の汗に対する対策として挙げられるものとしては、みょうばん水というものがあります。

みょうばんは、小学校の理科の授業などでも使われるため、ご存知の方も多いことでしょう。

使い方としては、脇に直接霧吹きなどを使って吹きかけて臭いを対策するというものです。みょうばん水のもつ酸性が、脇のアルカリ性を中和し、臭いを改善するという方法になります。

使う材料としては、焼きみょうばんと水だけですので、自宅でも簡単に行う事ができます。この方法であれば、手軽にワキガに対して対策を行う事ができるでしょう。

このような酸性の性質を吹きかけて、ワキガを対策するという方法はほかにもいくつか存在します。しかし注意しておきたいのは、あくまで対策にしかならないという点です。

ワキガはアルカリ性の汗を中和する事で、ずっと改善する事ができるというわけではありません。問題はアルカリ性の強い汗を分泌するアポクリン腺にあるため、根本原因ごと改善ができるというわけではないのです。

根本的な解決を考えるのであれば専門医療機関を利用しましょう

もし汗腺の問題からしっかりとワキガを改善したいという場合であれば、専門クリニックの利用を考えるのがおすすめです。ワキガは、汗が分泌されるアポクリン腺の機能を止めることで改善が期待できます。

専門のクリニックでは、完全摘出法・シェービング法・ミラドライ・ボトックス注射などの方法を利用して治療を行います。まずは専門医に相談して、自分に合った施術を選ぶところから始めてみましょう。

医師による外科的な施術で汗腺を取り払います。確実な汗腺の切除が期待できるため、重度のワキガであっても効果が期待できます。

先端の細いノズル状の器具を用いて、汗腺を抜き取ります。施術でメスを入れる箇所が小さいため、術後に残る傷跡も小さいという特徴があります。

マイクロ波を皮膚の上から照射して、肌の内部にある汗腺を熱破壊するという施術です。切らないワキガ治療と呼ばれるように、メスを使わずワキガの症状へアプローチすることができます。

手軽に利用できるのはこのボトックス注射でしょう。汗腺の機能を一定期間ストップさせる治療法で、施術にかかる時間が短く、忙しいスケジュールの中でも利用しやすい施術と言えます。

（まとめ）ワキガの原因はアルカリ性の汗にあるって本当？