ワキガの黄ばみとワキガでない黄ばみには違いがある？

ワキガの黄ばみとワキガではない黄ばみには違いがあります

汗で洋服のワキ部分が黄ばむことがありますが、ワキガによる黄ばみと普通の汗による黄ばみには違いがあります。一見、同じような黄ばみに見えるのですが、普通の汗によってできた黄ばみは色素が薄いことが多いです。

一方でワキガによってできた黄ばみは色が濃く、見た目にもはっきりと黄ばみができているのがわかります。

ただし洋服のワキ部分に黄ばみがあるからといって、ワキガだとは限らないため、心配な方は医師に相談してみましょう。

ワキガの汗と普通の汗には違いがあります

同じ黄ばみでもワキガの黄ばみと普通の汗でできた黄ばみに違いがあるのは、それぞれの汗が異なる汗腺から分泌されているためです。人間には2種類の汗腺が備わっていて、汗の成分などに違いがあります。

まずは汗の違いを知って、ワキガとは何かについて見ていきましょう。

気温が高い時や辛いものを食べた時などにかく汗は、エクリン汗腺から分泌されていて、臭いも色もありません。

エクリン汗腺は全身にわたって分布しており、人間は200万～500万個ほどのエクリン汗腺を持っているといわれています。備わったエクリン汗腺すべてが発汗するわけではなく、実際に汗を分泌しているのはその半分ほどです。

活動中のエクリン汗腺のことを能動汗腺といいますが、能動汗腺の数は生まれ育った環境などによって決まります。

エクリン汗腺は皮膚の表面から近いところに分布していて、肉眼では確認できないほど小さいサイズとなっています。

普通の汗は体温調節を目的としているので、小粒の汗を分泌した方が体温を下げやすく、都合がよいからです。

ワキガの原因となる汗は普通の汗とは違い、アポクリン汗腺から分泌されています。

脂質やタンパク質を含んでいるため、雑菌が繁殖しやすく臭いが気になりやすいです。さらに普通の汗との大きな違いは体温調節のため汗ではなく、臭いを発生させるのが目的の汗だということです。

動物には欠かせないフェロモンの役わりをするため、臭いがある汗を分泌する仕組みが備わっています。人間は直立歩行をするので、鼻で臭いをキャッチしやすいワキの下にアポクリン汗腺が集中しているのです。

アポクリン汗腺の数は人によって異なり、遺伝や人種によって違いがあります。

自分がワキガ体質なのかどうか、セルフチェックをしましょう

ワキガの臭いは他人のものであれば気がつきやすいのですが、自分の臭いとなると気づきにくいことがあります。自分の臭いについて不安に感じた時は、ワキガかどうかのセルフチェックをしましょう。

セルフチェックをした上で、専門のクリニックに相談することをおすすめします。

ワキガの臭いは普通の汗臭さとは明らかな違いがあります。

周囲の人に臭いを指摘されたことがある場合、ワキガ体質かもしれません。

ワキガは50～80％の確率で遺伝するため、両親にワキガの人がいると自分もワキガの可能性があります。

強い臭いはなくても耳垢が湿っている場合、ワキガの要素を持っていると考えられます。

ワキガの悩みは専門のクリニックで相談してみましょう

ワキガは一般的な汗かき体質とは違い、臭いが気になる症状なので、少しでも早く治療をして悩みを解消するのが望ましいです。洋服の黄ばみなどからワキガかもしれない不安を抱えている方も、一度カウンセリングを受けて医師に相談しましょう。

専門のクリニックのワキガ治療では、症状や自分の希望に合わせた施術を選ぶことができます。ワキガ治療は傷跡を残さない方法もあるので、これまで施術に踏み切れなかった方でも安心して治療を受けられます。

ワキの下に傷跡を残したくない方は、レーザー治療やボトックス注射での治療を検討しましょう。汗腺を徹底的に除去したいという方には、シェービング法や完全摘出法がおすすめです。

1人で悩みを抱え込まず、前向きな気持ちでワキガ治療に取り組んでみましょう。

（まとめ）ワキガの黄ばみとワキガでない黄ばみには違いがある？