片方だけワキガになる理由とは？

片方だけワキガになるのは利き腕側のアポクリン汗腺が発達しやすいからです

人によって片方だけワキガになる理由は、利き腕側のアポクリン汗腺が発達しやすいためです。日常的に利き腕に頼った動作が多くなるので、利き腕側のアポクリン汗腺の数が増えやすくなります。

アポクリン汗腺は、ワキガのニオイの原因となる汗を分泌する汗腺です。生まれつきアポクリン汗腺の数は決まっており、数が多ければ多いほどワキガ体質になる可能性が高まります。

ワキガは正しい治療を行えば治せる症状なので、ニオイに悩んでいる方は専門のクリニックで相談してみるとよいでしょう。

汗腺の発達に左右差があるのが片方だけワキガになる原因です

左右のワキの下から強い臭いが感じられるのがワキガの症状だと思われていますが、ワキガは片方のワキだけ症状が見られる場合があります。利き腕側は動作が活発になるため、アポクリン汗腺も多くの汗を分泌する傾向があるからです。

人間がもつ2つの汗腺のひとつで、ワキガの原因となる汗を分泌する汗腺です。

• アポクリン汗腺でる汗が臭う理由
  アポクリン汗腺から分泌される汗そのものに臭いはありませんが、汗に含まれた成分は臭いのもとになります。タンパク質や脂質などを含み、常在菌に分解されるとワキガ独特の臭いを発します。

  ワキの下の汗がベタつきやすいのは、アポクリン汗腺から分泌される汗がさまざまな成分を含んでベタベタしているためです。

• エクリン汗腺
  体温調節などのためにかく普通の汗は、エクリン汗腺から分泌されています。アポクリン汗腺から分泌される汗とは違い、サラサラしているのが特徴です。

  汗そのものは臭いませんが、蒸発する時に汗同士が混じり合うことによって、ワキガのニオイを周囲に拡散します。

アポクリン汗腺の数は両親からの遺伝によって引き継がれるので、数には個人差があります。また片方だけワキガになる場合、右側の人もいれば左側の人もいるのは、利き腕の違いによるものです。

利き腕側の方がどうしても血行が良くなるため、アポクリン汗腺も活動的になります。まれに利き腕とは反対側の、片方だけワキガになる人も見られます。

精神性発汗が原因で片方だけワキガになることがあります

片方だけワキガになる原因は、アポクリン汗腺の数や働きだけが原因ではありません。精神性発汗によって、片方だけワキガのニオイが気になることもあります。

精神性発汗とは、とくに暑さを感じていない時にかいてしまう汗のことです。緊張や不安、焦りといった感情が高まると、精神性発汗が起こりやすくなります。

暑い時にかく温度調節のための汗は、温熱性発汗と呼ばれています。

温熱性発汗がエクリン汗腺から分泌されるのに対し、精神性発汗はアポクリン汗腺からも分泌されるので、ワキガのニオイが発生しやすいです。温熱性の汗は成分のほとんどが水分ですが、精神性の汗はタンパク質などを含むためニオイの原因になります。

温熱性の汗は全身から分泌されますが、精神性の汗はワキの下や手足の裏など、局所的に分泌されます。

ワキガの悩みは専門医に相談しましょう

汗の量は自分の意志でコントロールすることができないため、ニオイを抑える工夫をどんなにしても、ワキガを治すことはできません。ただしワキガは治らない症状ではないので、適切な治療をすれば長年の悩みから解放されます。

ワキガ治療の技術は進歩しているので、根こそぎ汗腺を取り除く治療法もあれば、ワキを切らずにニオイを抑える治療法も選ぶことができます。専門的にワキガ治療を行っているクリニックに相談し、自分に合った治療法は何か考えてみましょう。

片方だけワキガの症状に悩んでいる方も、専門のクリニックでカウンセリングを受けることをおすすめします。ワキガは治らないと諦めずに、医師とよく話し合ってみることが大切です。

（まとめ）片方だけワキガになる理由とは？