二の腕のふり袖肉やポッコリお腹が気になって着たい服が着られない、下半身のぜい肉が気になってジーンズは敬遠しがち…そんなお悩みを持つ方に朗報です。これまで部分痩せは不可能といわれてきましたが、最新の科学によって部分痩せができるようになってきました。

どうすれば部分痩せができるのか?国内外の研究報告や論文をもとに部分痩せの秘密を解き明かしつつ、クールスカルプティングや湘南美容クリニックのメディカルサイズダウンといった新たな部分痩せの方法についてもご紹介いたします。

なぜ部分痩せが不可能と言われるのか

脂肪には皮膚の下につく皮下脂肪とお腹のなかに蓄積する内臓脂肪とがあります。脂肪がたまるのは食べたぶんのエネルギーを使いきれなかったからですが、あまったエネルギーはまず内臓脂肪に変わり、さらに余分なエネルギーは皮下脂肪となって蓄積されます。

内臓脂肪は付きやすい反面、脂肪燃焼しやすい脂肪ですが、皮下脂肪はちょっとやそっとでは燃えません。そのため、二の腕や太もものぜい肉を落とそうとがんばって運動しても、まずは内臓脂肪から燃焼されることになり、部分痩せは思うように進まないのです。

部分痩せの可能性を示唆する論文

2007年にアメリカで発表された「皮下脂肪組織の血流と脂肪分解は隣接する筋肉の収縮に影響されるか?」という論文があります。

この研究では、10人の健康な男性に夕食を絶食させたうえで、片脚レッグエクステンション(ひざの曲げ伸ばしを行う太もも前側の筋トレ)を最大負荷の25%強度で30分間行い、30分間の休憩後、反対側の脚で同じ運動を55%の強度で120分間行い、再び30分間休憩したのち、最初の脚で今度は85%強度で30分間行っています。

測定の結果、太ももの脂肪組織では運動強度に関係なく、運動しているほうの脚で血流と脂肪の分解が促進されていました。この結果から特定の運動には「スポット的に脂肪を分解」する可能性があることがわかります

また、「持久力と筋力の混合サーキットトレーニングが地域の脂肪の厚さに及ぼす影響:「スポット削減」の探求」では14人の男女をふたつのグループに分けて、片方のグループには特定部位の脂肪を落とすことを目的としたサーキットトレーニング(スポットリダクション、SR)を、もう一方のグループには従来型の筋トレ(レジスタンストレーニング、RT)を週3回、合計8週間行い、試験前の測定値と比較。
この試験の結果から、特定の部位をターゲットとしたSRは腹部と背中には効果的だが、二の腕のうしろ側(上腕三頭筋)には効果的でなかったと結論づけています。

日本でも健康な男女を対象に「自転車トレーニングによる部位別痩身効果の検証」という試験が行われており、21歳から25歳の健康な男女15名が50%の強度で5か月間のペダルこぎ運動を継続した結果、特に女性でヒップとふくらはぎが細くなった、と報告しています。

これらの研究や論文によると、ハードなトレーニングを継続することで、筋肉の周囲にある脂肪を燃焼・減少させることは不可能でないということを示唆しています。ただ一般の方が特定の部位だけを狙って部分痩せを目指すのはハードルが高いといえるでしょう。

部分痩せをするには脂肪燃焼による脂肪の落ち方を意識しよう

内臓脂肪を減らすには全身の運動、特に有酸素運動が効果的で、脂肪の落ち具合は体重の減少や体組成計に表示される体脂肪率で確認することができます。一方、気になる部分の皮下脂肪はどのくらい減ったかわかりづらいので、部分痩せのために筋トレをしながら、スマホで自撮りをするなどして脂肪の落ち方をしっかり意識しましょう。部分痩せは数値より見た目が大事です。見た目の変化を意識することでモチベーションも上げていきましょう。

具体的な部分痩せの手法

部分痩せをするには筋トレによる脂肪燃焼が有効ということはわかりましたが、運動は苦手、時間がなくて運動できない、という方も少なくないと思いますので、もう少しライトな「部分引き締め」と「努力いらずのクリニックで部分痩せ」についてご紹介しましょう。

運動による部分痩せ 軽い筋トレで気になる部分を引き締め

部分痩せしたい気になるポイントといえば、二の腕、ウエスト、お尻&太ももがトップ3です。これらの部位に対応する筋トレといえば、腕立て伏せ、腹筋、スクワットですが、実はガッツリやらなくても十分に脂肪燃焼させ、引き締め効果のあることがわかっています。

スポーツ用品大手のデサントが行った、「低強度の筋トレと有酸素運動との比較」試験で、1日に腕立て伏せ、腹筋、スクワットを各15回×2セット、週6日行い、試験前と6週間後のサイズを比較したところ、二の腕は-2.7%、ウエスト-4.5%、太ももは-2.8%という結果が得られました。週4日、1万歩のウォーキングをした人たちは二の腕-1.6%、ウエスト-1.5%、太もも-2.5%という結果も出ています。

ウォーキングはまとめて歩かなくても、1日の合計で1時間半程度歩けばOKです。筋トレもそうですが、あまりストイックにならずできる範囲で試してみるといいでしょう。

ストレッチでできる部分引き締め

筋トレによる脂肪燃焼よりもさらにライトなストレッチでも部分的な引き締めには効果があります。引き締めのポイントは血流を増やすことですが、ストレッチによる屈伸運動は、筋肉の緊張を解きほぐして血流を改善し、脂肪の分解をサポートします。気になるポイントのかんたんなストレッチをご紹介しておきましょう。

二の腕ストレッチ

右手を上にあげて、頭の上のほうから背中をかくように右手を曲げます。左手で右ひじを左方向に引っ張り10秒間キープします。手を入れかえながら反対側も同じ動作を行い、左右1回ずつで1セットとして2~3セットを行ってください。毎日行うことで首や肩のこりにも効果的です。

太もものストレッチ

ひざ立ちの姿勢から右足を90度になるよう一歩前に踏み出します。背中が反らないように注意しながら、左足の足首あたりを左手でつかみ、かかとをお尻につけるようにして引っ張り10秒間キープします。足を入れかえながら2~3回くり返してください。

お腹にはドローイン

あお向けになって両ひざを立て、思いきり息を吸い込んでお腹を最大にふくらませます。限界まで息を吸い込んだら、今度はできるだけゆっくり息を吐きだしながら、「これ以上へこまない」というところまでお腹をへこませて5秒間キープ。これを数回くりかえします。慣れれば座った姿勢でもできるようになるので、電車の中やデスクワークの最中でも腹筋を鍛えることができます。

リンパマッサージで引き締め

リンパとは全身の老廃物を回収してろ過する体液の流れで、リンパの流れが滞るとむくみから脂肪がたまりやすくなります。特に下半身はリンパが滞ってむくみやすくなるので、リンパマッサージでむくみを解消し、気になる部分を引き締めましょう。

二の腕のリンパマッサージ

リンパマッサージはすべてからだの外側から内側に向けて戻すように行います。また、からだの表面から比較的浅い部分を流れているので、強くこすらずやさしくなでるように行ってください。

二の腕はひじのあたりからわきの下に向かってやさしくなであげます。腕の外側だけでなく内側もまんべんなくさすりましょう。腕を肩より上にあげて行うとリンパが流れやすくなります。

脚のリンパマッサージ

脚のリンパマッサージは太ももの付け根からスタートします。脚をのばしてくつろいだ姿勢で付け根部分に両手を重ね、軽く円を描くようにしながら内ももから外側に5回ほど流します。次に、ひざのあたりから脚の付け根に向けてさするように3回流します。

次はひざの少し上から、その次は太ももの真ん中あたりから、順に付け根へ向けてリンパを流します。ふくらはぎも同じように、足首のあたりからひざ下へ、くるぶしの上あたりから、ふくらはぎの真ん中から、と順に流し、最後は足首から付け根まで両手で包み込むように流して終了です。

努力不要、リバウンドなし!美容クリニックでの部分痩せ

美容クリニックでの部分痩せには、痩せたい部分を冷やして脂肪細胞自体を破壊する「クールスカルプティング(冷却脂肪痩身マシン)」や、1回の注射で痛みも少なく、費用や施術時間も節約できる「脂肪溶解注射」、気になる部分の脂肪を直接吸い取る「脂肪吸引」などがあります。

運動やストレッチでは部分痩せは難しく、引き締め効果くらいしか望めませんが、クリニックで行う痩身治療なら努力なしに部分痩せが可能です。しかも、脂肪そのものを取り去るためリバウンドもほとんどありません。リバウンドの経験がある、運動や食事制限が苦手、結婚式までに時間がない、などのお悩みを持つ方にはおすすめです。

湘南美容クリニックのメディカルサイズダウン

脂肪がたまる脂肪細胞は、普通の細胞の3倍以上もあるとても大きな細胞ですが、脂肪をため込むことで、さらにもとのサイズの1.3倍くらいまでふくらみます。

湘南美容クリニックの「メディカルサイズダウン」は、従来のダイエットと違って脂肪細胞を小さくするのではなく、脂肪細胞の数を減らしてしまうのでリバウンドの心配がほとんどなくなります

メディカルサイズダウンでは、主に

の4種類の施術を用います。医師のアドバイスを受けながら痩せたい部位ごとに最適な方法を選んだり組み合わせたりして、ご自身の希望に沿った自分だけのオリジナルメニューで部分痩せを目指します。

クールスカルプティングとは

湘南美容クリニックの「メディカルサイズダウン」では主にクールスカルプティングを中心に施術を組みます。クールスカルプティングとは、ハーバード大学の研究者たちによって開発された、まったく新しい発想の部分痩せ法です。脂肪細胞だけを破壊し、排出するという痩身マシンは、アメリカのFDA(食品医薬品局)と日本の厚生労働省から認可を受けており、アメリカでは最も多く行われている痩身治療です。

適応部位はあご下、わき、二の腕、わき腹、おなか、恥骨上、太もも、ひざ上、背中、腰、お尻の下、ふくらはぎなどで、痩せたい部位に専用のアプリケーターを装着して冷やすだけで脂肪を取り除くことができます。施術時間は部位により異なりますが、1エリアの照射時間が35分、45分、75分で、痛みもなく、読書をしたり、スマホを見ながらでも受けることができます。

皮膚や血管にも影響がないのでダウンタイムもほぼゼロ、リバウンドしにくい部分痩身法として、世界80ヵ国で導入されております。

クールスカルプティングの原理

水は0℃で凍りますが、脂肪はそれよりもはるかに高い温度で凍ります。脂肪を冷却すると脂肪細胞は破壊されます。こうした脂肪細胞の性質を利用してクールスカルプティングは開発されました。

通常、脂肪細胞は28℃以下でダメージを受けはじめ、7℃以下では壊死してしまいます。周辺の細胞や組織に影響を与えず、脂肪細胞だけを冷却して破壊するためには適切な冷却温度と時間の管理が必要です。
参考:https://www.pmda.go.jp/medical_devices/2018/M20180104001/340679000_22900BZX00410000_A100_1.pdf

クールスカルプティングに使用される冷却装置は研究で得られたデータをもとに、除去したい部位の脂肪を専用のアプリケーターで冷却します。冷却によってダメージを受けた脂肪細胞は老廃物として、数週間から数ヵ月でからだの外に排出されます。

脂肪細胞そのものが破壊・排出されるため、クールスカルプティングが行われた部位では脂肪細胞の数が減っており、たとえ脂肪細胞が再び大きくなったとしてもリバウンドしにくくなります。

メディカルサイズダウンでの部分痩せ症例写真

例として、湘南美容クリニックのメディカルサイズダウンによる実際の症例写真2点を見てみましょう。効果のほどがよくおわかりいただけると思います。

二の腕

二の腕の症例写真
施術を担当した湘南美容皮フ科内科クリニック六本木院長の御園生佳奈子医師
クールアドバンテージを左右2エリアずつ、計4エリア受けていただき3ヶ月後のお写真です。
後ろに張り出している部分が小さくなってスッキリとした印象になりましたね。

クールスカルティングは厚生労働省承認機器であり、その効果や安全性が認められています。腕やお腹や脚など気になる部分はあるけれど脂肪吸引はちょっと抵抗があるという方にピッタリの施術となっています。効果は2~3ヶ月かけて徐々に現れますので、自然な変化で周囲の方にはバレにくいです。

施術名:クールスカルプティング(R)
施術の説明:脂肪組織が他の組織よりも低温に弱いという性質を利用し、皮膚などを守りながら 脂肪だけを破壊し、排出する痩身治療です。
施術の副作用(リスク):発赤・内出血・硬結・知覚鈍麻・凍傷・色素沈着・逆説的過形成・輪郭異常を生じる可能性があります。
施術の価格:29,800円~39,800円

腹部

二の腕の症例写真
クールスカルプティング(胸部 アドバンテージ4エリア)、トゥルースカルプiD(上腹部 4エリア、下腹部 4エリア、側腹部 4エリア)を各2回施術。

施術を担当した湘南美容クリニック新宿本院 林篤志医師
シャツを着たときにぽっこりと膨らんで見える胸とお腹の脂肪を減らしたいと、ご相談にいらっしゃった30歳代男性の方です。状態を拝見して、柔らかい脂肪である胸部はクールスカルプティング、範囲の広い腹部から側腹部はトゥルースカルプiDと機器を使い分けました。
全体の脂肪の量が多いため、今回はそれぞれ2回施術を行いました。

施術名:クールスカルプティング(R)
施術の説明:脂肪組織が他の組織よりも低温に弱いという性質を利用し、皮膚などを守りながら 脂肪だけを破壊し、排出する痩身治療です。
施術の副作用(リスク):発赤・内出血・硬結・知覚鈍麻・凍傷・色素沈着・逆説的過形成・輪郭異常を生じる可能性があります。
施術の価格:29,800円~39,800円

施術名:トゥルースカルプiD
施術の説明:脂肪細胞のみを加熱しアポトーシス(細胞死)された脂肪層は体外へ排出され脂肪そのものを減少させる部分痩身機器です。
施術の副作用(リスク):発赤・硬結・熱傷・色素沈着を生じる可能性があります。
施術の価格:35,000円~90,000円

気になる部位の集中・部分痩せを可能にする「メディカルサイズダウン」

湘南美容クリニックが実施した調査によると、ダイエット経験者の約8割が一度はダイエットに成功したと回答しています。ところが、そのうちの半数以上がリバウンドを経験しています。また、調査対象の半数以上が部分痩せを希望していることがわかりました。そんな消費者のニーズに応えるため、メディカルサイズダウンは誕生しました。

メディカルサイズダウンは、「痛くない」「リバウンドしない」部分痩せであり、「細胞から痩せる」ことをコンセプトにしています。運動による脂肪燃焼や食事制限ではできない、「脂肪細胞を減らす」という医療ならではのアプローチで、狙った部位の部分痩せを実現します。

メディカルサイズダウンには冷却して脂肪を凍らせ排出するクールスカルプティング、高周波を利用して脂肪細胞を破壊するトゥルースカルプiD、脂肪を溶かす注射によるBNLSアルティメットがあります。

メディカルサイズダウンでは、まず無料カウンセリングで痩せたい部位や脂肪の付き方を確認した後、医師からの詳しい説明があり、次に理想の体型をイメージして、どの部分の脂肪をどのように治療するか明確にします。アプリケーターの合わない部位には脂肪溶解注射を適用するなど、状況に応じて複数メニューの組み合わせも検討し、ひとり一人に最適な治療プランを立てたうえで治療にのぞめます。

多くの方が悩みを持ちながら、ダイエットや運動では解決がむずかしい部分痩せ。ひとりで悩まずに、まずは専門家に相談できる無料カウンセリングにご予約を。長年の悩みにもきっと答えがみつかるはずです。