クールスカルプティングは、脂肪細胞の数を減らしリバウンドの少ない部分痩せの代表ともいえるメディカルダイエットのひとつです。その脂肪を減らす原理には科学的根拠があり、効率的に痩身効果を得ることができます。

また、クールスカルプティングではより効果を高めるために施術直後にマッサージがおこなわれます。そのなかで、個人差はあるものの痛みを伴うという声もあるようです。では、なぜ痛みを伴う可能性のあるマッサージをする必要があるのでしょうか。今回はクールスカルプティング施術後のマッサージの効果や痛みについて解説します。

クールスカルプティング(クルスカダブル)のメカニズムとは

クールスカルプティング(クルスカダブル)が、なぜ脂肪を減らし部分痩せができるのかを理解することが必要です。まずはじめに、そのメカニズムについてご説明いたします。

クールスカルプティングの原理

クールスカルプティングは、冷却脂肪溶解を原理とした技術です。脂肪細胞は皮膚などの組織よりも、冷却によって損傷を受けやすい特徴があります。そのため、他の組織に影響を及ぼさない適切な温度で脂肪細胞を冷却すると、脂肪細胞だけを自然死(アポトーシス)に導くことができます。

自然死した脂肪細胞は、貪食(どんしょく)細胞であるマクロファージが消化し、老廃物として自然に体外に排出します。その結果として、脂肪細胞の数が減少するというのが、クールスカルプティングです。

クールスカルプティングの機器

クールスカルプティングを施術に使用するのは、「コントロールユニット」というシステムを制御する機器と、脂肪を減少させたい部位に装着する「アプリケーター」です。アプリケーターは施術部位によって各種あります。また、表皮を過度の冷却から保護し、効率よく冷却するための「ゲルパッド」を使用します。

クールスカルプティングは、脂肪量の減少効果と安全性について臨床試験がおこなわれ、FDA(米国食品医薬品局)や、厚生労働省から承認を受けており、日本では唯一科学的根拠の認められている医療機器です。なお、承認の条件として、冷却による脂肪細胞の減少について十分知識のある医師が施術することとなっています。

クールスカルプティングの施術の流れ

効果的で安全なクールスカルプティングを施術するために、専門の医師が、治療可能な脂肪のついている部位を明らかにし、患者さまの理想の体型をイメージして治療プランを作成、部位に適したアプリケーターを選択します。
実際の施術では、皮膚の凍傷を防ぎ均一に冷却するためのゲルシートを施術部位に貼り、適したサイズのアプリケーターを装着して固定、実際に照射をおこないます。なお、部位により照射時間は約35分、45分、75分と変動します。

クールスカルプティング直後のマッサージは痛いの?

筋膜リリースや、脂肪つまみダイエットなど、脂肪やお肉をつまんだりこねたりするような動きのマッサージには、痛みがつきものです。老廃物と脂肪がたまったセルライトをつぶすのは特に痛みを伴います。
では、クールスカルプティング後のマッサージは痛いのでしょうか。痛みがあるとすれば、どの程度の痛みなのでしょう。体験談をご紹介します。

冷えて鈍くなっていた感覚が、徐々に戻っていくので、マッサージは痛いようなくすぐったいような初めての体験(※4)。小刻みに動かしていくマッサージ前半は、思わず声が出てしまうこともありましたが、人によって様々で、部位によっても感じ方が異なるそう。

出典:メディカルサイズダウンの効果は?湘南美容クリニックの最新医療を体験 – モデルプレス

自分の腹を触ってみたが、冷却効果で凍っている感じがした。例えるなら「赤く変色した解凍肉」。これを丁寧にもんでくれるから多少の痛みはあるが、脂肪に直接アプローチしていることを感じることができた。

出典:ぽっちゃり体形で悩む本紙記者が「医療痩身」体験 – スポニチプラス

痛みに強い人や弱い人、痛くても我慢強い人とそうでない人など、痛みの感じ方は個人差が大きく、クールスカルプティング後のマッサージの痛みも、人それぞれのようです。マッサージの時間は2~3分程度であり、体験談にもあるように脂肪減少効果が高まると考えると、耐えられないほどの痛みではないようです。

施術後の痛み(ダウンタイム)

クールスカルプティング後のマッサージによる痛みは、マッサージ中の2~3分ですが、治療後も継続する痛みなどの症状については心配があるでしょう。ここからはマッサージ以外にも起こりうる施術後の痛み、ダウンタイムについて紹介します。

ダウンタイムとは

まず前提として、「ダウンタイム」とは施術を受けてから、通常の生活に回復するまでの期間のことをいいます。また、ダウンタイムの期間や症状は、施術部位、施術方法、患者さまの状態などによって個人差があります。

一般的な美容外科や美容皮膚科での施術の場合、主なダウンタイムの症状は、施術部位の痛み、腫れ、むくみ、内出血などです。治療内容やダウンタイムの症状によって、日常生活に制限がある場合もあります。また、ダウンタイムの期間は、治療内容によってそれぞれですが、半日程度から数週間、数ヵ月に及ぶ場合もあります。外科的な切開や光などによる施術ではダウンタイムが長くなる傾向にあり、施術部位に負担の少ない治療方法であれば、比較的ダウンタイムの期間や症状も軽いことが多いようです。

クールスカルプティングのダウンタイム

ではクールスカルプティングのダウンタイムはどのようなものがあるのでしょうか。クリニックなどのHPには、「ダウンタイムがほとんどない治療方法」と書かれていることが多いようです。
湘南美容クリニック新宿本院の西川礼華医師は、クールスカルプティングのダウンタイムについて下記のように述べています。

「治療後に一過性の発赤がみられたり、ヒリヒリ・チクチク感、のどの奥がつまったような感覚(あご下の治療の場合)になることがあります。こういった症状は一過性のもので、通常は直後~1週間のうちに消失します。」

引用元: クールスカルプティング・エリート®(クルスカダブル)|脂肪冷却・凍結|医療ダイエット・部分瘦せなら湘南美容クリニック【公式】

上記の通り、症状は一過性のものでありクールスカルプティングの施術後は、運動や入浴、飲酒など日常生活の制限がありません。施術当日から普段通りの生活に戻ることができるため、クールスカルプティングには「ダウンタイムがほとんどない」と言われるのでしょう。

ただし、施術後の症状の感じ方には個人差があります。安易にダウンタイムがないと思い込まず、施術前のカウンセリングなどで医師へ確認・相談するようにしましょう。なお、施術当日は施術部位が赤く腫れぼったくなるなど違和感を覚えることもあるようです。締め付けない洋服を選ぶことをおすすめします。

クールスカルプティング施術に伴うリスク

ダウンタイムはほとんどないと考えて良いようですが、クールスカルプティングの臨床試験や市販後の調査では副作用が報告されています。主な症状は次の通りです。

  • 発赤
  • 内出血
  • 硬結
  • 知覚鈍麻
  • 凍傷
  • 色素沈着
  • 逆説的過形成
  • 輪郭異常など

逆説的過形成とは、皮下脂肪が部分的に増加することです。どうしてそのような症状が起こるのか原因などは分かっていません。発生頻度はごくまれで、2018年9月までにおこなわれた海外の市販後調査結果では0.02%です。症状は重篤ではないものの、患者さまのQOLを損なう可能性があります。また他の副作用と異なり、自然に元に戻ることはないため、脂肪吸引などの外科的処置が必要になることもあります。施術前には担当の医師より説明が必ずあるので、しっかりと聞いておきましょう。

アフターケアも充実!クールスカルプティング(クルスカダブル)は湘南美容クリニック

クールスカルプティングは、前述の通り、部分的に皮下脂肪を冷却し減少させることが科学的に証明され、日本で唯一厚生労働省より「冷却療法用器具及び装置」として承認されています。また、施術直後にはマッサージをおこなうことで、施術2ヵ月後の脂肪減少量が変動するということが研究結果にも表れています。マッサージの有無による効果の変動には個人差がありますが、施術直後のマッサージの重要性は多くの人に共通するものだといえます。

クールスカルプティングは、治療前の専門医によるカウンセリングと治療プランの作成(アセスメント)、アセスメントに従った治療、施術後には経験豊富な看護師によるマッサージが、治療効果と安全性を左右すると言っても過言ではありません。また、脂肪の付き方は個人差があり、ご希望の理想の体型を得るためには、症例件数の豊富なクリニックを選ぶようにしましょう。

多くの美容外科・美容皮膚科がクールスカルプティングをおこなっていますが、その中でも湘南美容クリニックは、専門医と経験豊富なスタッフが充実しており、治療前のカウンセリングからアフターケアまで質の高いサービスを提供しております。

また、当院では従来のクールスカルプティングから進化し、2エリア同時施術可能でフィット感がアップしたクールスカルプティングエリートを使用しているため、短い施術時間で通常のクールスカルプティングより吸引の不快感を感じずに施術を受けられます。

クールスカルプティングをご検討される際には是非湘南美容クリニックにご相談ください。