ワキガのニオイが強くなる時間帯は寝起きとは限りません


寝起きは口臭や体臭などのニオイが気になりますが、ワキガのニオイが強くなる時間帯には個人差があります。午後になってワキガのニオイが強くなる人もいれば、寝起きの時点でニオイが気になる人もいます。

ワキガのニオイだと思っていたのが、実は多汗症だったというケースもあるため、自己判断するのが難しいです。寝起きの汗のニオイが気になる時は一度クリニックを受診して、医師の診断を仰ぎましょう。

人間の汗は2つの汗腺から分泌されています

ワキガが特有のニオイを発生するのは、2つの汗腺から分泌される汗が原因です。汗の成分を好む雑菌が繁殖するために、ワキガのニオイが生じます。

エクリン汗腺から分泌される汗

エクリン汗腺から分泌される汗には、3つのタイプがあります。これらの汗はいわゆる普通の汗で、ワキガのニオイの原因ではありません。

全身に分布しており、肉眼では確認できないほど小さな汗腺です。成分のほとんどが水分なので、サラサラとした汗になります。

汗そのものに強いニオイはありません。

  • 体温調節のための汗
    真夏の時期など、暑さを感じている時にかくのが体温調節のための汗です。
  • 精神性の汗
    強い緊張を覚えている時や、不安を抱えている時などにかく冷や汗のことです。
  • 味覚性の汗
    激辛料理を食べた時にかく汗のことを指しています。
アポクリン汗腺から分泌される汗

アポクリン汗腺から分泌される汗は、エクリン汗腺から分泌される汗とは違い、ベタベタとしているのが特徴です。べたつきがあるのは汗の成分に、タンパク質・脂質・糖質・ミネラルなどを含んでいるためです。

アポクリン汗腺はワキや耳の中、おへその周りなど、身体の一部に集中的に集まっています。ワキガ体質だとワキから強いニオイが出たり、耳垢が湿ったりするのは、アポクリン汗腺があるからです。

ワキガの原因となる汗ですが、エクリン汗腺から分泌される汗と同様に汗そのものに強いニオイはありません。

汗の成分を分解する常在菌

エクリン汗腺とアポクリン汗腺から分泌される汗には、ニオイ自体はさほどありません。ワキガが強いニオイを放つのは、皮膚にいる常在菌が汗の成分をエサとし、分解してニオイのもとをつくるためです。

エクリン汗腺の汗は成分のほとんどが水分なので、常在菌が分解すると汗臭いニオイとなります。アポクリン汗腺の汗は成分が濃いため、常在菌に分解されるとワキガのニオイを発生させるのです。

寝起きのニオイを少しでも抑える工夫をしてみましょう


寝起きのニオイがどうしても気になるという方は、ワキガのニオイを抑えるための工夫をしましょう。ただしワキガの汗に対処するにはクリニックでの治療が必要になるので、効果はあくまでも一時的なものになります。

汗をきちんと拭き取る

汗をかいたらきちんと拭くのは、ニオイを予防するための基本です。ワキはとくに汗をかきやすいので、入浴後は念入りに拭いておきましょう。睡眠中はたくさんの汗をかくので、寝起きは必ず汗を拭くことを習慣づけるとよいでしょう。

就寝前の飲酒を控える

過度の飲酒は発汗量を増やすため、ワキガのニオイが強くなりやすいです。就寝前はなるべく飲酒を控え、寝起きのニオイを防ぎましょう。

専門のクリニックで正しい診断と適切な治療を受けましょう

寝起きのニオイだけでは、自分がワキガ体質なのかどうか確実に判断するのは難しいです。ワキガ体質かもしれないという不安があるのなら、ワキガ治療専門のクリニックでカウンセリングを受けましょう。

ワキガはどんなにセルフケアをしても、ニオイを完全に絶つことができません。自分に合った治療を受け、ワキガを治していくことを検討してみましょう。

  • ボトックス注射
  • レーザー治療
  • シェービング法
  • 完全摘出法

専門のクリニックでは、ワキを切らない治療も受けられます。ワキガ治療に対して躊躇していた方も、医師の説明を受ければワキガ治療に対するイメージが変わるはずです。

(まとめ)寝起きはワキガのニオイが強くなる?

1.ワキガのニオイが強くなる時間帯は寝起きとは限りません

ワキガの症状には個人差があるため、ニオイが強くなる時間帯が寝起きだとは限りません。中には午後になってからニオイが強くなる人もいます。

ワキガの症状は自分では判断しづらいので、専門のクリニックを受診して医師に診断してもらうとよいでしょう。

2.人間の汗は2つの汗腺から分泌されています

エクリン汗腺から分泌される汗は成分のほとんどが水分であるため、常在菌に分解されてもワキガのニオイにはなりません。アポクリン汗腺から分泌される汗はタンパク質や脂質などを含んでいるため、ワキガのニオイを生じます。

3.寝起きのニオイを少しでも抑える工夫をしてみましょう

寝起きのニオイが気になる時は、少しでもワキガのニオイを抑える工夫をしましょう。入浴後はワキの汗を拭い、就寝前の飲酒はなるべく控えるのが望ましいです。

睡眠中は発汗量が増えるため、寝起きは必ず汗を拭きましょう。

4.専門のクリニックで正しい診断と適切な治療を受けましょう

こまめなセルフケアを続けても、ワキガをきちんと治すことはできません。ワキガを治すためには、専門のクリニックでカウンセリングを受け、自分に合った治療法を見つけましょう。

医師からの説明を聞けば、ワキガ治療に対するイメージも変わります。

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院長 竹田啓介医師