枝分かれした「上眼瞼挙筋」を持つ人は二重になりやすい

日本人の約7割は一重、3割が二重といわれており、一重の割合が多いのが特徴です。切れ長でクールな印象を与える一重ですが、なかにはコンプレックスを感じている方も少なくありません。

本記事では、一重と二重の違いを医学的な視点から解説し、「一重から二重になれるのか?」という疑問にもお答えします。

一重と二重の違いとは?構造から解説

一重と二重では、まぶたの構造が根本的に異なります。
目の開閉に使われる上まぶたにある筋肉を「上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)」といいます。この筋肉は、まぶたの縁にある瞼板とつながり、目を閉じたり開けたりする役割を担っています。

二重まぶたの場合、筋肉が枝分かれしているのが特徴です。筋肉はまぶたの縁にある瞼板だけでなく、眼輪筋を貫いて皮膚の1部にもつながっています。そのため、目を開くと皮膚が引っ張られることで折りたたまれ、二重のラインができる仕組みです。

一重まぶたの場合、筋肉が枝分かれしていません。瞼板と1箇所のみでつながっています。そのため、目を開けるときに折り畳まれることがなく、一重となります。

このように、一重と二重では筋肉の枝分かれの有無を含め、そもそもの構造から異なるため、自力で二重にするのは原則難しいのが現状です。

一重のメリット・デメリット

一重は若々しく、クールな印象を与えることがあります。また、二重に比べるとくぼみやたるみが目立ちにくいこともメリットです。

一方で、一重は目が小さく見えるのがデメリットといえます。特に、まぶたが厚い場合は腫れぼったく見えたり、まぶたが瞳に被さって視野が狭くなったりすることもあります。他にも、アイラインが見えない、まつげが上がりにくいなども難点です。

二重のメリット・デメリット

二重は、目元がぱっちり明るく見えるメリットがあります。まつげのカールやアイメイクも映えやすく、華やかな印象を与えます。

一方で、二重は構造上皮膚が折り込まれることで、皮膚が乾燥しやすいといわれています。加齢によってくぼみやすく、たるみなども生じやすいとされています。

実は奥二重の可能性も?一重との違い

一見すると一重に見えても、実は奥二重だったという方も少なくありません。奥二重は二重幅が控えめでわかりづらいものの、まぶたの構造は二重と同じです。

奥二重になる理由としては、もともとの二重幅が狭く、まぶたの開きが大きいために、折り込まれた二重のラインが表面に出にくくなっていることが考えられます。特にまぶたの開きが大きすぎると、奥までまぶたが折り込まれてしまい、二重のラインが見えなくなることがあります。そのうえ二重幅が狭い場合、ラインがまぶたに埋もれてしまい、一重のように見えることもあります。

このように、奥二重は一重と見分けがつきにくいことがありますが、まぶたの構造は異なります。一重は二重の折り込み自体がないのに対し、奥二重は折り込みが深いために表に見えにくい状態です。

自力で二重になりやすい人はいる?

自力で二重になりやすい人は、次のような特徴があります。

  • 二重まぶたと同じ構造を持つ人(奥二重の人)
  • まぶたが薄い人
  • 皮膚がやわらかい人

まぶたが薄い人や皮膚がやわらかい人は、二重ラインの癖付けがしやすい場合があります。ただし基本的に一重の方が自力で二重になることは、構造上、医学的に困難です。一重から二重になった人も稀にいますが、もともと二重の構造をしているにも関わらず、なんらかの理由で一重のように見えていた、というケースが考えられます。

自力で一重から二重にするリスクやデメリット

二重のりやテープは、手軽に二重を作れる便利なアイテムです。ドラッグストアなどで手に入り、価格もお手頃で即効性があります。

ただし、リスクやデメリットもあるため、長期で使い続けることは推奨されていません。使用する際は、以下のようなリスクやデメリットがあることを理解しておきましょう。

効果は一時的で変化も少ない

二重のりなどで作った二重は、あくまで一時的なものです。メイクを落としてしまえば、一重に戻ってしまいます。

また、目元の変化も筋肉や皮膚、まぶたの厚みなどによって条件が左右されます。まぶたが厚い一重であれば、平行二重の再現は難しくなります。蒙古ひだの張りが目立つ目元でも同様です。
二重のりだけでは、大きな変化や効果は期待できず、自然な二重の再現が難しいことが多いでしょう。

まぶたのたるみ・かぶれ・炎症を起こす

二重のりやテープを使い続けると、まぶたに過度な負担をかけてしまうリスクがあります。摩擦によって皮膚がかぶれたり、炎症を起こす場合もあります。二重のりの成分が肌に合わないといった、肌トラブルも考えられるでしょう。
さらにラインを無理に作ることでまぶたが引っ張られ、まぶたが伸び、たるみも引き起こす一因になります。

最近二重のりの仕上がりが悪い、まぶたに赤みやかさつきが出てきた方は要注意です。特にまぶたの皮膚は薄くデリケートなため、長期間使用するのは避けましょう。

目を閉じたときに周囲にバレやすい

二重のりやテープは、目を開けた状態では気づきにくいですが、目を閉じると不自然な印象を与えることがあります。
のりによってまぶたが引っ張られているため、皮膚のつっぱり感が目立ちます。テープも同様に、近距離だと気づかれやすいでしょう。

汗や水でも取れやすいため、周囲の人にバレやすいことがデメリットです。

理想の二重を手に入れるなら二重整形

自然な二重デザインや二重幅を手に入れるなら、二重整形を検討してみましょう。二重整形は主に「埋没法」と「切開法」の2つの方法が存在します。

埋没法

埋没法は、まぶたの裏側に医療用の極細糸を埋め込んで数箇所を留める二重整形です。瞼板もしくは挙筋に糸を留めることで、まぶたを開けたとき皮膚が折り畳まれる二重まぶたの構造を再現します。

まぶたを切らない手法のため、術後の腫れや痛みが少なく、ダウンタイムが3日程度と短くて済むメリットがあります。手術時間はおおむね15〜20分です。まぶたの皮膚が薄く、脂肪量が少ない人に適しています。

施術名:週末二重(R)
施術の説明:心臓血管外科用に開発された極細の医療用糸を使用して二重を作る施術法です。
施術の副作用(リスク):だるさ・熱感・頭痛・蕁麻疹・痒み・むくみ・発熱・咳・冷や汗・胸痛、目がゴロゴロする、二重幅に左右差があると感じる、希望の二重幅と異なると感じる、眉が下がることによる二重幅の変化、ラインが消失する、ラインの乱れ、違和感を感じるなどを生じることがあります。
施術の価格:両目49,800円~74,000円
執刀医:湘南美容クリニック 医師

二重埋没法(切らない二重術)の詳細はこちら>

切開法

作りたい二重ラインに沿って皮膚を切開して、まぶたの皮膚、挙筋腱膜、瞼板までを癒着させて連結する二重整形です。半永久的に癒着を起こすため、崩れることが少ない強固な二重が手に入ります。

まぶたの皮膚が厚かったり、脂肪量が多かったりする方に適しています。まぶたの腫れぼったさが気になる方は、一緒に余分な皮膚や脂肪を切除することも可能で、すっきりした目元にできるでしょう。

ただし、まぶたを切開をするため、埋没法よりもダウンタイムは長く、やり直しは効きません。

まぶたの状態や理想とする二重ラインによって、適切な二重整形の方法は違います。カウンセリングで医師としっかり話し合ったうえで決めるようにしましょう。

施術名:全切開法二重術
施術の説明:皮膚を切開し、皮下にある眼輪筋や瞼板、眼窩隔膜などを処理して切開したラインに強固な二重を作ります。
施術の副作用(リスク):だるさ・熱感・頭痛・蕁麻疹・痒み・むくみ・発熱・咳・冷や汗・胸痛、目がゴロゴロする、施術箇所の知覚の麻痺・鈍さ、しびれ、傷痕のもり上がり・凹み ・色素沈着、希望と異なると感じる、仕上がりに左右差があると感じるなどを生じることがあります。
施術の価格:250,000円
執刀医:中溝 晃規 医師

切開法二重術(切る二重術)の詳細はこちら>

二重整形で後悔しない!受ける際の注意点

一重の方でも理想の二重を手に入れられる手段が二重整形です。より確実性があり効果も大きいですが、デメリットや注意点もあります。初めての二重整形で失敗しないためにも、検討前に確認しておきましょう。

カウンセリングで要望を伝える

二重といっても、末広型・平行型・Mix型などデザインの種類はさまざまです。二重幅によって印象も変わります。あくまで目安ですが、自然な印象を与える二重幅は1~1.5mm程度。さらにぱっちりとした印象の二重幅は3~4mm程度といわれています。

カウンセリングではしっかり要望を伝えて、疑問点も解消しておきましょう。理想の二重を担当医とすり合わせしておかないと、術後に思っていた二重ができず、後悔することになりかねません。

ダウンタイムがある

二重整形には、術後に腫れや内出血などのダウンタイムがともないます。糸を使用する埋没法は比較的ダウンタイムが短く、メスを使用する切開法はダウンタイムが長くなるのが一般的です。さらに、それぞれのなかにも複数の術式があり、ダウンタイムの長さや症状の程度には違いがあります。

埋没法のなかには、特に腫れや内出血を最小限に抑えられる術式も存在します。思ったよりもダウンタイムが長引いて後悔することのないよう、周囲に知られたくない方や休みが取りづらい方は、ダウンタイムが少ない方法を選ぶのがおすすめです。

実績のあるクリニック選び

二重整形は多くのクリニックで受けられるメジャーな美容医療ですが、どこで受けても同じというわけではありません。価格の安さや自宅からの近さだけで安易に選ぶのはおすすめできません。

できるだけ、二重整形の実績が豊富で症例数の多いクリニックを選ぶようにしましょう。手術件数を多くこなしている医師は、それだけ知識や経験が蓄積されており、希望に応じたデザイン提案や仕上がりの精度も高く、安心して施術を受けることができます。

未成年は親の同意が必要

未成年(18歳未満)の場合はカウンセリングでも親の同伴、施術を受ける際は親の同意が必要です。年齢制限があり、小学校卒業式直後の春休みから受けられるとされています。なお、18歳以上であれば本人の同意書のみで施術が可能です。

未成年の方で二重整形を希望する場合は、必ず保護者の許可を取っておきましょう。

二重整形は2.5人に1人が受けている湘南が安心

二重はまぶたにある筋肉が枝分かれすることで、皮膚が折りたたまれて二重ラインが生じます。一重と二重はまぶたの構造が違うため、一重の人が自力で二重になるのは基本的には難しいといえます。まぶたが薄く皮膚がやわらかい人で、稀に二重になるケースがありますが、もともと二重まぶたの構造を持つ方が何らかの理由で一重になっていた、という可能性も高いでしょう。確実性や理想とする二重を求めるなら、二重整形も1つの選択肢です。

湘南美容クリニックでは、累計約95万件以上の二重の症例実績があります。(2025年6月末時点)技術力のある医師による解剖学をもとにしたオーダーメイドデザインで、患者さま一人ひとりに合わせた二重デザインをご提案します。安心安全に二重整形を受けたい方は、お気軽に当院にご相談ください。

切る二重術(切開法)

まぶたを切開したラインで二重を作ります。同時に余分な皮膚や脂肪を取り除くことができます。

目元形成

目のまわりや眉の下を切開し、目の形を整えます。視野が広くなる効果もあります。

眼瞼下垂

まぶたを引き上げる力を強くして、眼瞼下垂やそれにともなう頭痛・肩こりを解消します。

目元のたるみ取り

目の下のふくらみ(脂肪)やくぼみを取り除くことで、目元を若々しくします。

運営者情報

運営クリニック湘南美容クリニック 新宿本院
住所〒163-1324
東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー24F
お問い合わせ0120-5489-40
院長中村 大輔

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