蒙古ひだがあると離れ目や幼い印象になる場合があります
多くの日本人の目元には、「蒙古(もうこ)ひだ」と呼ばれる皮膚のヒダがあります。蒙古ひだ自体に機能的な問題はありませんが、目元の印象に影響を与えることがあり、人によっては見た目のコンプレックスにつながることもあります。
本記事では、蒙古ひだの特徴や見た目におけるデメリットに加え、目頭切開の適応条件や注意点についても詳しく解説します。
目次
蒙古ひだとは?特徴や与える印象
蒙古ひだとは、目頭付近を覆う皮膚のことを指します。日本人などのアジア人に多く見られ、目元が丸く幼い印象を与えることがあります。
一方、蒙古ひだがない目元は欧米人に多く、涙丘と呼ばれるピンクの部分が見えるのが特徴です。シャープで華やかな印象を与えます。
蒙古ひだがある目元 | 蒙古ひだがない目元 | |
特徴 | ひだによって目頭部分の涙丘が見えない目元で、アジア人に多く見られるのが特徴 | 目頭のひだがなく、涙丘が露出している目元で、欧米人に多く見られるのが特徴 |
与える印象 | ・目元が丸く可愛らしい ・子どもっぽい ・つぶらな印象 | ・シャープで華やか ・大人っぽい ・目力がある |
蒙古ひだによるデメリット
前提として、蒙古ひだがあることによる機能的なデメリットはなく、必ずしも悪い印象を与えるわけではありません。しかし、蒙古ひだがあることで、人によっては審美的に影響が出る場合があります。
離れ目・遠心顔に見える
蒙古ひだが張っていると、離れ目や遠心顔に見られる場合があります。左右の目のバランスは、顔全体の印象にも影響を与えます。審美的に整って見える目元の基準として「黄金比率」があり、両目の横幅と左右の目の距離が1:1:1の間隔になっているのが望ましいとされています。
蒙古ひだがある場合、目の横幅が短く見えたり、目頭が丸まって見えることで、左右の目が離れて見えることがあり、結果として離れ目や遠心顔になりやすいといえます。
平行二重が難しい
目元がぱっちりとして華やかな印象を与える平行二重ですが、蒙古ひだがある場合は再現が難しくなるケースもあります。
特に蒙古ひだの張りが強いと、二重のりでラインを作っても取れやすく、一重に戻ってしまうことがあります。また、二重整形をおこなう場合でも、幅が広い平行二重の再現が難しくなり、二重デザインの選択肢が限られてしまう点もデメリットです。
幼い印象を与える
蒙古ひだによって目元に丸みが出て、幼く可愛らしい印象を与える点は、人によってはメリットともいえます。しかし、洗練された大人っぽい雰囲気やシャープな印象を目指す場合には、難点に感じられることもあります。
特に、切れ長でクールな目元を演出したい方にとっては、垢抜けメイクだけでは限界があるでしょう。アイラインやアイシャドウで工夫しても、蒙古ひだによって目頭が覆われているため、目の横幅が出づらく、メイクの効果が半減してしまうことがあります。
蒙古ひだをなくす「目頭切開」とは
蒙古ひだをなくしたいと考える方には、「目頭切開」がおすすめです。
目頭切開とは、蒙古ひだを除去することで左右の目のバランスを改善したり、目の横幅を大きくしたりできる美容医療です。目頭部分を数ミリ切開するだけで、見た目の大きな変化が得られます。
蒙古ひだの張りが強く、埋没法だけでは理想の二重ラインが作れないと判断された場合なども、目頭切開が併用されることが多々あります。
施術名:目頭切開プレミアム 施術の説明:目頭を数ミリ切開して、蒙古襞をとることによって、目をすっきり大きくする手術です。 施術の副作用(リスク):だるさ・熱感・頭痛・蕁麻疹・痒み・むくみ・発熱・咳・冷や汗・胸痛、目がゴロゴロする、傷が開く、仕上がりに左右差があると感じる、希望と異なると感じる、目頭の開きが足りないと感じる、目頭の開きが大きすぎると感じる、平行型の二重にならない、傷痕が気になるなどを生じることがあります。 施術の価格:188,920円 執刀医:中川 卓 医師 |
目頭切開には主に3種類の術式があり、目元の状態や叶えたい二重のデザインに応じて最適な方法が選択されます。
平行二重にしたいなら:W型
W型の術式は、縦方向への変化が付けやすく、平行二重のデザインを作る場合に適しています。後戻りしにくく変化率が高いのがメリットです。
しかし裏を返すと不可逆性が高く、除去した蒙古ひだを戻すことは困難になります。また、他の術式と比べて切開する画数が多く、ダウンタイムは長くなる傾向です。
ダウンタイムを抑えたいなら:Z型
Z型の術式は、蒙古ひだの下まぶたへの入り込みもしっかり除去でき、目頭をシャープにしやすいのが特徴です。また、W型と比較して画数が少ないため、ダウンタイムも短いのがメリットといえます。
大きな変化よりも、自然な仕上がりを求める方に適しています。
蒙古ひだの張りを解消するなら:韓流切開法(リドレープ法)
韓流切開法の術式は、その名のとおり韓国でおこなわれているオーソドックスな方法で、目頭から下のラインまで切開します。蒙古ひだの張りをしっかり除去するため、後戻りの心配も少ない方法です。さらに、傷跡は残りにくいとされています。
蒙古ひだの張りが強く、傷跡が心配な方におすすめです。
目頭切開の適用条件や注意点
目頭切開は非常に有効な方法ですが、誰しもに適応するわけではないことに注意が必要です。特に以下のようなケースでは、目頭切開は推奨されません。
- 蒙古ひだがない、もしくは小さい
- 蒙古ひだはあるが寄り目気味
- ダウンタイムの時間が取れない
蒙古ひだがない、もしくは小さい方が目頭切開を受けても、目元の変化が少なく、十分な効果が得られない可能性があります。また、蒙古ひだがあっても、もともと寄り目気味の場合は、施術によってさらに寄り目が強調されてしまうことがあります。
加えて、切開がともなう施術であるためダウンタイムがあり、傷跡が目立ちやすいことも懸念点です。腫れや内出血などは、1週間程度続きます。術後5〜7日目に抜糸をおこないます。
周囲にバレたくないという方は、1週間ほど休養を取るのがベストです。ダウンタイムの時間が取れない場合は、別の施術を検討する必要があるかもしれません。
寄り目になりたくない方に「目の上リフト」
目頭切開が適応とならない方におすすめなのが「目の上リフト」です。目頭付近の余分な一部の皮膚を切除し、斜め上にリフトします。
蒙古ひだの丸みは残したまま、目の上を切開することで寄り目を回避しながらリフトアップでき、目力を向上できます。さらに二重整形と併用することで、ミックス二重や平行二重のデザインが可能です。
施術名:目の上リフト 施術の説明:蒙古ひだ~目頭部分を数ミリ切開して、皮膚を切除、目をすっきり大きくする手術です。 施術の副作用(リスク):だるさ・熱感・頭痛・蕁麻疹・痒み・むくみ・発熱・咳・冷や汗・胸痛、目がゴロゴロする、傷が開く、仕上がりに左右差があると感じる、希望と異なると感じる、目頭の開きが足りないと感じる、目頭の開きが大きすぎると感じる、平行型の二重にならない、傷痕が気になるなどを生じることがあります。 施術の価格:188,920円 執刀医:滝澤宏明 医師 |
蒙古ひだにお悩みなら湘南美容クリニック
蒙古ひだは可愛らしい印象を与える一方で、子どもっぽさやつぶらな目元の印象も与えることがあります。華やかで大人っぽい目元を求める方は、蒙古ひだを取り除く「目頭切開」がおすすめです。
ただし、目頭切開はすべての方に適応するわけではないため注意が必要です。一人ひとりの蒙古ひだの有無や状態、理想の目元によっては、他の施術が適している場合があります。湘南美容クリニックでは、目頭切開が適しているか、そうでないかの判断、最適な術式の選択を、医学的・客観的な視点を踏まえて医師がご提案いたします。まずはお一人で悩まず、お気軽に無料カウンセリングでご相談ください。